[LIVE] Broken Social Scene@渋谷クラブクアトロ 2008/3/7

 これだけ客席に照明が当たるライヴも珍しい。ブロークン・ソーシャル・シーンのライヴでは、アーティストとオーディエンスの境界が曖昧なのだ。むしろ、お互いの相乗効果によって、独特の一体感を生み出していると言ったほうがいいだろう。
Continue Reading

[LIVE] Pinback @心斎橋クラブクアトロ 2008/2/26

 前回の来日キャンセル〜Rob Crow Showから3年、待望のPinbackの初来日公演。

 大阪公演は、今回のPinbackとAlbum Leafの豪華カップリングツアー初日…のはずだったんですが、飛行機のトラブルでAlbum Leafの到着が遅れ、急遽Pinbackの単独公演になりました。(以下、ネタバレを含みます。)
Continue Reading

[LIVE] SPOON @代官山UNIT 2008/2/6



「Rolling Stone 日本版」編集部某氏のコーディネイトに与り、過日2/6(水)SPOONのLive@代官山UNITを観てきました。
 今更言わずもがなですが、SPOONはインディペンデント・レーベルでありながらも最新作がビルボード第10位(快挙!)を記録したテキサス出身のロックバンドで、Matador〜Elektra(Warner)〜Mergeといった名門レーベルから音源をリリースしているおよそ15年キャリアの中堅さんです。詳しくは「COOKIE SCENE」のインタヴューをご参照下さい。表紙も飾ってますよ!
 フロントアクトのVIA AUDIOの途中から入場したのですが、後方ドア付近までビッシリ寿司詰め状態に吃驚! 因みにこのVia Audio、SPOONのオリジナル・コアメンバージム・イーノによるプロデュースの音源をリリースしており、赤っぽいジャケのEP以来久し振りに聴いたが、偶然出くわした国内盤販社=コロムビア・M・Eの受託販促担当者が現場で激PUSHするだけあって、素晴らしかった! アブストラクトかつポップな中になんとなくセンスの域を超えた音的整合性を感じてたりしたんだけど、それもその筈。なんでも全員ボストンの超名門音大:バークリー音楽院卒なんだとか!
 ステージ転換時間中にスルスルと前方へと侵入し、だいたいメインフロアー中央、ステージから5mぐらいの位置になんとかポジショニングに成功。外国人のお客さんがやや多め。
 程好い長さの転換時間を経て、「My Little Japanese Cigarette Case」という粋な選曲でスタートし、セットリストの大部分を占めるのは(当然ながら)最新AL.『Ga Ga Ga Ga Ga』の収録曲。ひょっとしたらこのAL.の曲は全部演ったのでは?
 フロントマンのブリット・ダニエルは名器=ギブソンES-335と思しきセミアコをリヴァーブ&ディレイを意外なまでに強烈に効かせ、小振りなストロークでタイトにザクザク刻むカッティング重視のギタープレイが、かすれ気味のシャウト(Vo.マイクにもシャウト・ポイントでは強烈なリヴァーブ&ディレイが!)と相俟って、燻し銀の渋さだ。…と思いきや、時折フリークアウトしたかのような破調のノイズ・バースト・フレーズも炸裂。他、音量デカめの鍵盤の奔放な浮遊感や、ジム・イーノの堅調でありながらも跳ねまくるベースが引っ張るリズムス、といった音像のルーズな纏まりに、なんとなく「アメリカのオルタナティヴ・ロック・バンドだなぁ〜」という感じ。
 個人的に最も楽しみにしていた「Finer Feelings」(ギター・コード進行を家で完耳コピした程好きな曲!)では、演奏がややメリハリに欠け少々バラけてた感があったのでちょっと残念。でもライヴ総体的にこのバンドのメロディーのシンプルな良さを改めて実感。あと、明らかにキッズ向けではない、ヤングアダルト・オリエンテッドな趣きも感じた。ステージング全体に溢れる余裕も流石、15年選手にして'07年USロックの象徴バンドでした。
 ちなみに音専各誌の編集者さんがほぼ勢揃いって言っても過言ではないぐらいの勢いで参集してました。ライターさんもかなり来てたな。某誌(大手)なんかは編集部ほぼ総出!「Rolling Stone 日本版」もインタヴューしたらしいし、全媒体合わせたら、この春先SPOONの露出量はかなりの量になるかも。…各々方、どうか継続的に採り上げ続けて下さい(笑)!
 「RS日本版」の編集氏、レーベル=FAECの担当氏、ありがとうございました!

[LIVE] CARIBOU@代官山UNIT 2008/1/13


 驚くべき音楽的成長を遂げた2007年の最新作『アンドラ』のリリースを受けての来日公演。会場はほぼ満員の盛況。前回の来日公演ではヴォーカル・パートはテープにまかせてひたすらドラムを叩きまくるダンの姿が印象的だったけど、今回は違う。なんとダンが歌ってる! さすがにオフ気味のヴォーカルでややぎこちない感は否めないけれど、デビュー作での純粋なエレクトロニカから、自ら作曲し、ギターを弾きながら人前で歌を歌うダンの姿を誰が想像しえただろうか? 最新作収録の「シーズ・ザ・ワン」ではベーシストとハモったりもして、あのアルバムの美麗な曲を忠実に再現しようという意気込みが伺えた。もちろん、前回の公演でも聞かせたあのツイン・ドラムによる強力なビートも健在で、最初は静かに見ていた観客達も最後には否応なくのせられてしまった。アンコールではメンバー全員によるドラム乱れうち大会も開催され、なんとも爽快に突き抜けた印象を残して彼らはステージを後にした。