[LIVE REPORT] Lymbyc Systym @ 渋谷O-Nest 2010.6.17



アリゾナ出身のマイクとジャレドの二人の兄弟によるインスト・ユニット、Lymbyc Systymの一夜限りの日本公演。2009年の最新作『Shutter Release』で展開されていた豊穣で想像性に溢れた音世界がどのようにして生で再現されるかという点に着目して行ったのだけれども、ライヴが始まると違うところに耳と目が惹きつけられてしまった。
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[LIVE REPORT] I am Robot and Proud / No.9 Orchestra @渋谷O-Nest 2010.5.5



「子供の日」であり、ゴールデン・ウィーク最終日の5月5日に行われた、I am Robot and ProudNo.9 Orchestraの対バン。

そもそも「休み最後の日」ならではの独特の切なさというのは、少なくとも日本人なら子供の頃に一度は身に覚えのある感覚ではないだろうか。例えば日曜夕方の「笑点」〜「ちびまる子ちゃん」〜「サザエさん」の一連の流れ(また深夜の「ガキの使い」でも可)を何となく見ているときの、にぎやかで楽しいのにどこかちょっと切なさと不安が背中合わせになった感覚。これは「休日」という空気から生まれる解放を伴う非現実と、学業もしくは労働という束縛を伴う現実とのちょうど狭間にいるからこそ感じることのできる「やるせなさ」なのだろう。「精神的な黄昏時」と言い換えてもいいかもしれない。
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[LIVE REPORT] Pavement @ 新木場Studio Coast 2010.04.07



 Stephen Malkmusの乗った飛行機の到着が遅れるという理由(なんだかいかにも彼ららしい)から30分押しで始まったペイヴメントの再結成ライヴ。ということは「リハなし」なわけで、(オーストラリアで既に何度かライヴをこなしているとはいえ)一体どんなヘロヘロな演奏が繰り広げられるのやら・・・という不安は、一曲目の「Silence Kid(Kit)」からあの崩れているようで地面にどっしり足の着いた「ペイヴメント節」が炸裂した瞬間に吹き飛んだ!
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[LIVE REPORT] Chapterhouse / Ulrich Schnauss / Fleeting Joys @恵比寿Liquid Room 2010.04.06



「シューゲ週間」の2番手はClub AC30さん主催のイベント、「Chapterhouse with Ulrich Schnauss JAPAN TOUR」の東京公演(Spacial Guest: Fleeting Joys)です! 20年ぶりに復活したChapterhouseらのライヴの模様をレポートします。黒田隆憲さん撮影のライヴ・ショットと共にご覧下さい!

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[LIVE REPORT] Into Your Dream @新代田Fever 2010.04.05



シューゲ週間」のトップを飾ったVinyl Junkieさん主催の本イベント。Chapterhouseのトーク&サイン会(ご来場ありがとうございました!)終わりで慌てて駆けつけた時には会場は既にギュウギュウの満員。熱気ムンムンの中、丁度The Deer Tracksが最後の曲を演奏中。一曲だけでしたが、華やか(ヴォーカルのElinさん綺麗!)でアグレッシヴなパフォーマンスがカッコよかったです(全部観たかった!)。

そして、
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[LIVE REPORT] Antony and The Ohnos @赤坂草月ホール 2010.2.12



あれは一体何だったのだろう。

見ていたはずの観客が、実は見られていて…というのは、演劇の世界では昔からよく使われている手法だが、いざ自分がその立場になってみると、なんだか狐につままれたような、そんな気分にならずにはいられない。
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[LIVE REPORT]The Pains Of Being Pure At Heart @新代田Fever 2010.2.14



 ヴァレンタイン・デーという出来すぎな日に行われたThe Pains Of Being Pure At Heartの来日公演in東京。リーダーのKipには大変申し訳ないのですが、始まる前は実はヘナチョコなんじゃないかとひそかに思っていたのだけど、始まった途端にその安定した演奏力とKipのステージ上の佇まいのカッコよさにシビれちまいました。

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[LIVE REPORT] Camera Obscura@新代田FEVER 2010.1.29


Photo by Izumi Kumazawa

Camera Obscuraの初来日までに、こんなに時間がかかったのはどうしてだろう。彼女たちがデビューした頃は、いわゆるギター・ポップが下火になっていて、その存在に気づいている人が、今ほど多くなかったからかもしれない。でもそれ以上に、彼女たちの音楽が“自分と、その周りの人たち”のためのもので、知らない国の知らない人たちがどんな反応をしようと知ったこっちゃない、そんな部分もあったんじゃないだろうか。少なくとも、『ゴーストワールド』みたいなジャケット写真が印象的だったセカンド・アルバム『Underachievers Please Try Harder』の頃までは。
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[LIVE REPORT] Joanna Newsom@早稲田奉仕園 2010.2.8



古めかしいパイプ・オルガンの前に腰掛けてグランド・ハープを奏でるJoannaを挟んで、左手にRFことRyan Francesconiが、右手にドラマーのNeal Morganが、向かい合う形で並んだ壇上。それはさながら、三面鏡を開いて、その向こうに広がる無限の世界に吸い込まれていくような、不思議な魔力がありました。
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