評価:
Nonesuch
(2008-01-28)
 歓声と大合唱の中で幕を閉じた先日のArcade Fire来日公演。初日の大阪公演で、一曲目の「Neon Bible」に続けて演奏された曲がMagnetic Fieldsの「All the Umbrellas in London」(アルバム『Get Lost』収録曲)でした。おそらく原曲を知ってた人は少なかったのでは?(かくいう私も、恥ずかしながらその場ではわかりませんでした…)と思いますが、あのメロディが心にひっかかった人は多いのではないでしょうか。
そのArcade Fire(彼らは「Born on a Train」のカバーもしていますね)をはじめ、The Shins(「Strange Powers」)、!!! (「Take Ecstasy with me」)など、Magnetic Fieldsの曲をカバーする若手〜中堅インディー・バンドがここ数年とにかく多いです。

そんなMagnetic Fieldsの通算8作目、Nonesuchからの2作目のリリースとなる本作。タイトル通りのノイジーなギター・サウンドの中に、ひたすら甘いメロディがいつまでも続く至福の13曲。Phil Spector、Beach BoysからJesus and Mary Chain、そして何より『Get Lost』以前の彼ら自身のサウンドを思い起こさせます。