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[INTERVIEW] Jesse LeDoux


 まだまだ続くSUB POP祭り! 続いて登場するのは、長年レーベルのアート・ディレクターを務め、Shinsの『Chutes Too Narrow』でグラミー賞のベスト・パッケージ部門にもノミネートされたJesse LeDoux。現在は日本に在住している彼が、この週末に渋谷で展示会を開くことになりました。というわけで、早速そんな彼にインタヴューを敢行。あのジャケットの完成秘話とは…?
──あなたが絵を描き始めるようになったきっかけについて教えてください。
Jesse LeDoux(以下J)
 ギャラリーで自分の作品を展示するようになったのは、ここ4年ぐらいかな。子供の頃から絵を描いてきたけど、真剣に取り組むようになったのはごく最近のことなんだ。毎日すごく忙しいけど、将来的には、絵を描くことにもっとたくさんの時間を使えるようになりたいね。
──あなたの描く絵は昔のマンガのようで、すごく親しみやすいですよね。好きなアーティストはいますか?
J
 昔のマンガは大好きだよ。僕に大きなインスピレーションを与え続けてくれている。他に僕が尊敬しているアーティストは、Ben Shahn、Mary Blair、Dan Clowes、Miroslav Sasek、Gary Panter、そしてJim Floraだね。
──好きなバンドやミュージシャンについても教えてください
J
 最近は、スモッグ、デズモンド・デッカー、カープ、それからダン・ディーコンなんかをよく聴いているよ。彼らはここ最近の暑さを忘れさせてくれるんだ!
──サブ・ポップで働くようになったきっかけは?
J
 僕は当時アップ・レコーズ(ビルト・トゥ・スピル、モデスト・マウス、クワージ、764-HERO等)で働いていたんだけど、彼らのオフィスはサブ・ポップと同じビルにあったんだ。だから、サブ・ポップがアート部門の新しい人材を探していた時、一番最初に浮かんだのが僕だったみたいだね。サブ・ポップで働くのはずっと夢だったんだ。彼らがリリースしてきたレコードを聴いて育ったからね。
──サブ・ポップにはジェフ・クレインスミスというベテランのアート・ディレクターがいますが、どのように作業を分担していたのでしょう?
J
 ジェフと僕は、それぞれが個々に作業したほうが、力を発揮できるということに気づいたんだ。数週間ごとに、僕らはリリース・スケジュールを見て、どちらがどのレコードを担当するかを決めた。たとえば、シンズのリリースに関しては、僕がすべて(アルバム・アート、ポスター、ステッカー、Tシャツ)を受け持ったし、ポスタル・サーヴィスに関しては、彼がすべてを担当したんだ。お互いの作品に対するアドヴァイスが必要な時は、相手がどう思っているのかを尋ねたりした。すごくうまくいっていたし、一緒に作業するのは楽しかったよ!
──音楽をアートワークで表現する時に、あなたが一番大事にしていることは何ですか? アーティスト側からのリクエストはあるのでしょうか?
J
 どのバンドも、アルバム・アートに対してはいろんな要望を持っていたね。僕は、彼らの音楽の持っているムードに合うようなアートワーク作りを心掛けていたんだ。特定の歌詞に合わせたアートを作ろうとはしなかった。ムードのほうがもっと大事なんだ。もしも陰鬱なレコードだったら、ダークなアートを作ろうとしたし、幸せなレコードだったら、晴れ晴れとしたアートを作ろうと心掛けたんだ。


The Shins
Chutes Too Narrow
2003

──シンズの『Chutes Too Narrow』はあなたの代表作と言っていいと思いますが、あのアートワークにまつわるエピソードがあれば教えてください。
J
 シンズのファースト・アルバムのアートワークはすごくシンプルだった。すべてが青と白で、ほんの少しの黄色があるぐらいで。次回作について、ジェームス・マーサーと僕はイスに座って、どんな風にするか話し合ったんだ。ジェームスは特定のアイデアを持っていたわけではなかったけど、ファーストと正反対にするために、もっと忙しなくて、カラフルな感じを求めていたんだ。どんなアートワークにするべきか数日間悩んだあげく、交通渋滞に巻き込まれたバスの中で、アイデアが降って沸いてきたんだ。僕は新聞を取り出して(その時僕が持っていた紙はそれだけだったんだ)、それにスケッチし始めた。バスを降りるまでの間に、すべてが出来上がっていたんだ。それから一週間の間に、頭の中に浮かんだこと(とスケッチしたこと)を、紙とコンピューターに置き換えてみた。
──あなたは主にシアトルのヴェニュー(ショウボックス、クロコダイル・カフェ等)やレーベル(スーサイド・スクイーズ、アップ等)から仕事を依頼されることが多かったようですが、どのように関係を築き上げていったのでしょう? シアトルの音楽シーンについてはどう思いますか?
J
 僕はシアトルに10年間住んでいたんだ。同じ場所にそれだけ長いこといれば、どうしたってたくさんの人たちと出会って、友達になるはずだよ。シアトルの音楽業界のために僕がやってきた仕事も、すべては僕の交友関係から始まったものなんだ。スーサイド・スクイーズやアップの人たちとはいまだに良い友達だし、彼らは本当に素晴らしいよ。シアトルはいつでも、豊かな音楽シーンを作り出してきた。ジミ・ヘンドリックスやハート、ソニックスに始まって、ニルヴァーナ、マッドハニー、モデスト・マウスに至るまで…アメリカ大陸の北東の隅に追いやられることが、なんらかの創造力を生み出しているのかもしれないね。僕の好きなバンドのほとんどは、ノースウェスト出身なんだ。
──ところで、先日サブ・ポップの20周年フェスティヴァルを観にシアトルまで行ってきたのですが、次に行くときのために、シアトルのおすすめスポットを教えてくれますか?
J
 羨ましいよ! エリックズ・トリップとグリーン・リヴァーの再結成ライヴが観たかったんだ! 今度行くときは、Easy Streetでレコード・ショッピングしたり、Schmancyでオモチャを買ったり、Salumiでランチをしたりしたらどうかな。それから、Bernie Utzで帽子を買ったりね。まだ時間に余裕があったら、Sculpture Parkをチェックしてみて。きっと楽しい一日になるよ!
──そのシアトルからプロヴィデンスに引っ越して、その後で日本に来ることになった理由は?
J
 僕の奥さんに、世界中を引っ張り回されているんだ! 彼女がRISDで建築学の修士課程を取ることになって、僕らはプロヴィデンスに引っ越した。卒業した後で、彼女は日本の建築を視察する任務を与えられたんだ。どちらの場所へも彼女の都合で引っ越すことになったわけだけど、僕にとっても、この変化はすごく良いことだったんだ。サブ・ポップはすごく良い職場だったけど、7年間そこで働いて、僕にとっても変化が必要な時期だったから。そして、日本に1年間住む機会を与えられるなんて、本当に信じられないことだった。本当に、この場所を離れるのが辛いよ。
──今後の予定について教えてください。
J
 数ヶ月後には、アメリカに戻るんだ。向こうに帰ったら、いくつかの展示の準備をしなくちゃいけない(オーストラリアで2回と、ブラジルで1回、それから、たぶんメキシコでも)。新作のスクリーン・プリントも完成させなきゃいけないし、他にも秘密のプロジェクトを進めているよ。やらなきゃいけないことはたくさんあるけど、きっと楽しいはずだよ!

Creature Comfort
art exhibition by Jesse Ledoux and Yusuke Hanai
8/22-8/23@Sunshine Studio
東京都渋谷区神宮前3-25-12
Tel. 03-3401-0071
※23日の19時からChocolat and Akitoのライヴもあります!
Posted by Monchicon
INTERVIEW / 02:06 / comments(0) / trackbacks(0)
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