The Murder Capital、Fontaines D.C.、whenyoungなど、今アイルランドの勢いある若手バンドが本国を飛び越え、イギリス、ヨーロッパでロック、パンク・ファンを熱狂させている。

その中でBBCの“Sound of 2020”にも選出され注目を浴びる若き新人Inhalerは、2018年に2曲入りのシングル「I Want You」をリリース。2019年には彼らが影響を受けたという80年代のマンチェスター・シーンを再構築した、瑞々しく疾走感ある青春ソング「Ice Cream Sundae」でメジャー・デビューを果たした。

デビュー・アルバムのリリース前にも関わらず、Noel Gallagher's High Flying Birdsなどの大物バンドの前座も務め、UK、ヨーロッパツアーの公演の多くがソールド・アウト。実はフロントマンでギター&ボーカルのElijah HewsonはU2のBonoの実の息子であり、大体的に書かれた記事のタイトルが嫌でも目を引くが、父親の名前を借りなくても実力は十分だろう。2月8日に初の東京公演を控えたバンドのベーシスト、Robert Keatingがメールで質問に答えてくれた。




Eliは喘息持ちで、みんながInhaler(吸入器)と呼んでいたんだ


──こんにちは! InhalerはBBCの“Sound of 2020”のリストに選ばれましたね! リストに他のお気に入りのアーティストはいましたか?

BBCのサウンドリストに選ばれたことは光栄だよ。特にアイルランド人としてもね。本当に幸運だと感じている。Squidの大ファンでもあるし、おかげでとても素敵なCelesteと出会えたよ!

──まずは基本的な質問ですが、あなたたちの出会いは学校ですよね。どのように出会ってバンド結成に至ったのでしょうか。

僕(Robert)、Eli(Elijah)とRyanは同じ学校に通っていて、よく一緒に遊んで同じ音楽を聞いていたんだ。それで曲を書き始めたんだけど、次のレベルに進むのにギタリストが必要だと気づくまでは、ただ単純に楽しかったね。噂によると、僕らは別のバンドからギタリストのJoshを盗んだことになっているよ。

──あなたたちの音楽はJoy DivisionやThe Stone Rosesのような80年代の音楽からインスピレーションを受けているようですが、まだ生まれていない年代ですよね。 80年代の音楽が好きな理由は何でしょうか。また子供の頃に聴いたバンド/音楽は何でしたか。

バンドを始めたのは、マンチェスターの音楽シーンを聴いてたからだと思う。The Stone Roses、The Smiths、Joy Divisionのようなバンドの音楽は、ラジオがすべてポップスだった子供の頃に聴いて、刺さるものがあったんだ。

──あなたたちのような今の若い世代、周りの友人の間では、ヒップホップやクラブ・ミュージックのほうが人気ではないでしょうか。なぜロック・バンドを選択したのでしょうか?

自分たちが受けた全ての影響の中から、最初はギター音楽に惹かれていたかな。でも最近ではラップ、ダンス、その他のジャンルの要素を取り入れるようになったね。今の時代では、特定のジャンルに固執する必要はないと感じているんだ。

──なぜバンドをInhalerと名付けたのですか? Foalsにも同名の曲があるなと思いました。

僕らは学校での冗談にちなんでバンド名を決めたんだ。Eliは喘息持ちで、みんながInhaler(吸入器)と呼んでいたんだよね。

──「Is She My Girl?」は恋愛についての歌のようですが、ここでのShe(彼女)にモデルはいますか?


これは最初の頃の曲で、単なるティーンエイジのラブ・ソングだよ。

──曲作りのプロセスを教えてください。みんなで一緒に制作していますか。

僕らはみんなで歌を書くんだ。曲の制作プロセスはとても協力的だと思う。だいたいはメロディから始まって、その後に歌詞が続くかな。僕らの誰かひとりがメロディを思いついて、時には楽器を交換したりもするから、Joshがベース・ラインを思いついたり、僕がギター・ラインを思いついたりもあるね。

──「My Honest Face」のミュージックビデオは、Anaïs Gallagherが撮影していますね。どのように撮影したのでしょうか。

「My Honest Face」のビデオは彼女を含め、3人で撮影されたんだ。これはツアー中の混沌とした生活がどれほどであったかを示そうとして、イギリスとアイルランドの様々なショットを使っているよ。



──「Ice Cream Sundae」は10代の経験に関するものかと思いますが、ストーリーについてもっと説明できますか。

この曲のメッセージの解釈は、聴く人によって異なるんじゃないかな。誰かとの関係性や出会い、他の何かであったり、人によって違う可能性があるんじゃない? 歌のメインのメッセージは完璧であることと、不完全であることについてだよ。

──この曲のミュージックビデオは、『美女と野獣』を思い出させます。実際にどのようなコンセプトでしょう。

まさにその通り、「美女と野獣」だよ!



──昨年、2019年のベスト・アルバムを教えてください。

素晴らしい新しい音楽をたくさん聴けたね! 僕らのお気に入りのアルバムはこんな感じかな。

Michael Kiwanuka『Kiwanuka 』
Sam Fender『Hypersonic Missiles』
Fontaines D.C.『Dogrel』
Feet『What’s Inside Is More Then Just Ham』
Mac DeMarco『Here Comes The Cowboy』

──すでにファースト・アルバムの制作を始めていますか? もしそうなら、アルバムについて少しヒントをもらえますか?

アルバムを作り始めていて、今年リリースできたらいいなと思っているよ。

──最近のダブリンのロック・シーンはどうでしょう。

今のダブリンには素晴らしい音楽シーンがあると思う。 The Workman’s Clubという会場があって、そこでは、同郷出身であるThe Murder CapitalやFontaines D.C.と一緒にライブをやったよ。シーンの真っ只中にいて、それを感じることができるのはとてもエキサイティングだね。

──ElijahはU2のBonoの息子でもあるので、批評の際に偉大な父親の名前が挙げられることは避けられないですが、そのことについてプレッシャーを感じますか?

もちろん、そのことについてプレッシャーはあるね。でも僕らの音楽を聴いてなくて、まず意見を表明したい人ほど彼の父親とそのバンドの名前を出してくるんだ。

──さて、まもなく東京に来ますね! 東京にどんなイメージがありますか?

日本については映画やテレビでたくさん見ているから、自分で体験するのは信じられない気分だよ!

INHALER
2/8 (土) 渋谷 STREAM HALL ※SOLD OUT (当日券あり)
SUPPORT ACT odol
開場・開演 OPEN 17:00 / START 18:00
当日券 17:00〜会場当日券売場にて販売
¥6,000- (税込/All Standing/1Drink別)

注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO クリエイティブマン:03-3499-6669

企画・制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション
協力:ユニバーサルミュージック