いよいよ今週末からスタートする、Superchunkの8年ぶりのジャパン・ツアー。Arcade FireやSpoonなどを輩出し、今年30周年を迎えたインディー・レーベルMergeのオーナー、Mac McCaughan率いる最高のロック・バンドへの想いを、2009年のツアーにスタッフとして同行した山本徹さんに語ってもらいました。

この機会を逃したら8年見られないかもしれない待望のジャパン・ツアー、Superchunkのファンのみならず、インディー・ロック・ファンは必見です!

「スーパーチャンクと私」 by 山本徹

Superchunkとの出会いは2000年頃、友達に勧められて「Indoor Living」と「Come Pick Me Up」を聴いたのが最初でした。そしてその後リリースされた当時の最新作『Here's To Shutting Up』を聴き、猛烈にハマりました。その後、タイムボムやキングコング(いずれも大阪のレコード店)でレコードを買ったり、大阪市立中央図書館でCDを借りたり(何故か置いてた)して旧譜を聴き漁りました。今となっては少し時代を感じる話ですね。



2001年10月に‪ナンバーガール‬とのカップリングツアーが開催されました。私は大阪府在住なんですが、ちょうど就職活動で東京に行っていたにもかかわらず、金欠を理由に東京公演は観ずに帰り、その後の大阪公演に行きました。ライブはもちろん素晴らしく、ヴィンテージ・シンセを持ち込んでの演奏が聴けたのは貴重な体験でした。しかし、東京では演奏したらしい「Hyper Enough」をその日は演奏しませんでした。また次の機会に…と思って諦めましたが、まさかそれから8年2ヶ月も待つことになるとは…。



『Here's To Shutting Up』の後、Superchunkは活動休止期間に入るわけですが、その間もMerge Recordsは次々に名作を世に送り出し、ボーカルのMacはPortastatic名義でコンスタントに作品をリリースし、ドラムのJon Wursterは様々なアーティストのレコーディングやライブに参加するなど、一定の存在感を保っていたと思います。特にこの時期のPortastaticは名曲が多いので、未聴の方は是非聴いてみてください。






コンピへの曲提供やシングル「Misfits and Mistakes」を経て、いよいよ本格的に「帰ってきたぞ」と感じたのは2009年の『Leaves In The Gutter ep』のリリースでした。1曲目の「Learned To Surf」は何回聴いたかわかりません。



この年はMergeが20周年ということで、地元チャペルヒルでフェスも開催されて盛り上がっていました。MonchiconがkikiのMerge特集号を作ったのもこの時期ですね(ちなみにkikiのインタビューを読み返すと、2009年の時点でジブリの森について言及していますね。結局その後2011年2月の来日時に行けたようです。詳しくは小林さんの文章を参照してください)。



そして2009年12月、8年2ヶ月ぶりのジャパンツアーの開催が発表されました。少しだけ面識があったContraredeの小林さんにコンタクトをとって、ツアーのスタッフをやらせていただきました。京都、大阪、名古屋でTシャツを売ったり写真を撮ったり。「ロックバンドと一緒にツアーを回る」ということを初めて経験しました。この時に感動したのが、MacとLauraがMergeのTシャツとCD、本などの詰め合わせをプレゼントしてくれたこと。ただのスタッフの僕に、そこまでしてくれるなんて…。

Superchunkのライブは、とにかく全てが最高でした。公演ごとに少しずつセットリストを変えてくれたのは嬉しかったし(=できれば今回のツアーも複数回観ることをオススメ!)、オフの思い出としては、Lauraの家族と大阪の道具屋筋で買い物したのは楽しかったですね。みんな大好き道具屋筋。今回はLauraに会えないのが寂しいです。(※ベースのLauraは2013年よりライブ活動から離脱しており、今回の来日にはJason Narducyがベーシストとして参加します)。

その後、大傑作『Majesty Shredding』のリリースを経て、2011年にも来日公演がありました。完全に忘れていたのですが(すみません)、この時のことはmonchiconに写真付きレポートを書いていましたね。これは自慢話ですが、福岡公演の後にはMacと奥さんと一緒にゴハンを食べに行きました。「Bruce Springsteenのボックスセット(The Promise)は聴いとけ」とか言われたのを覚えています。



Superchunkの魅力について語る時、いろんなポイントがあると思いますが、僕はとにかく“メロディの良さ”に惹かれ続けています。Macは30年経った今でもインタビューで「Superchunkが最もオリジナルなバンドだとは思わない。僕たちは自分たちがハマった音楽を反映しているんだ」と言っていますが、彼らが作ってきたメロディの数々は充分過ぎるほどオリジナリティに溢れていると思いませんか? ギターがメロディを弾きまくるのも好きなポイントです。最近だとこの曲がたまらなく好きですね。



Macは今でもあのボロボロのマローダーを使い続けてるんですねぇ。

最後に僕が影響を受け、今でも物事の考え方の指標の一つになっているMacの発言を紹介させてください。バンド活動、レーベル運営が20周年を迎えた時に語った言葉です。

  自分たちがこうやってこれまで生き残るために学んだことが2つある。

1、あせらないこと。自分の売り物の性質を無理やり変えたり、
  あたかも実際以上に価値があるかのように仕立て上げないこと。
2、レーベルとして、アーティストの真摯な仕事をちゃんと認めることができれば、
  ファンにもそれが伝わるし、そのアーティストの仕事をサポートしてくれる


そんな姿勢で30年間活動を続けてきたバンドの今の姿を、皆さん是非目撃してください!

Bad News presents
SUPERCHUNK JAPAN TOUR 2019

11月17日(日)東京 新代田FEVER
LIKE A FOOL RECORDS presents
Acoustic Foolish Special show

SUPERCHUNK(acoustic set)
オープニング・アクト:Hello Hawk
OPEN 12:00/START 12:30
前売:3,900円/ 当日:4,400円

11月18日(月)東京 新代田FEVER
w/ Homecomings, NOT WONK
OPEN 19:00/START 19:30
前売:5,500円/ 当日:6,000円

11月19日(火)東京 渋谷TSUTAYA O-WEST
オープニング・アクト:The Firewood Project
OPEN 19:00/START 19:30
前売:5,500円/ 当日:6,000円

11月21日(木)大阪 LIVE SPACE CONPASS
オープニング・アクト:ナードマグネット
OPEN 19:30/START 20:00
前売:5,500円/ 当日:6,000円

INFO:http://www.badnewslive.jp/superchunk