photo by Kazumichi Kokei

“You're the boy of my dream(あなたは私の夢の男の子よ)”――ふわふわした髪をなびかせながらステージで踊る彼女は、ベッドルームから抜け出してきた。

ボストン出身の弱冠二十歳、Clairoの作り出す世界観は夢心地でキラキラしていて、ポップなシンセ・サウンドに透明感のあるスウィートな歌声をのせて歌う「B.O.M.D.」からの幕開けに、身体を揺らさずにはいられなかった。そして電話の音ともに、アイルランドのラッパーRejjie Snowをフィーチャーした楽曲「Hello?」が続いていく。黒のTシャツをハイウエストのジーンズにインした飾り気のない彼女だが、少し背伸びしたようにセクシーに踊る姿はとびきりキュートで、バンド編成となったライブは音に厚みがあるように感じた。

後半はCucoとのコラボレーションである「Down」、”Do dododo doo”と歌うイントロが印象的な「Flaming Hot Cheetos」と、スローな曲が続いていく。最後に「これは元Vampire WeekendのRostamと制作したものなの」と未発表曲である「Feel Something」を披露。しっとりとしたバラード・ナンバーは、彼女の美しい声を際立たせていた。一旦ステージを立ち去るも、アンコールに応えて出てきて歌うのは、彼女の名前を有名にした「Pretty Girl」。また歓声が沸くと、クライマックスは「4EVER」で”On on on〜”の大合唱。PC越しにはにかみながら踊るあどけない少女の面影はなく、新しいスターになりそうな予感をさせてくれるショーだった。





※Rostam、Danielle HaimとClairo