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[INTERVIEW] Andy Jenkins


シンガー・ソングライターのMatthew E. Whiteが主宰し、Natalie PrassやBedouineのリリースでも知られるヴァージニア州のインディー・レーベル兼スタジオ、Spacebomb。そんなMatthewのアルバムに共作者としてクレジットされ、先日自身のファースト・アルバムとなる『Sweet Bunch』をリリースしたばかりのAndy Jenkinsは、今から数年前、日本の敦賀に滞在していたことがあるという。

同じくSpacebombのスタジオでファースト・アルバムをレコーディングしたJulien Bakerのマネージメントと契約するなど注目を集めるAndyに、Matthewとの出会いや日本での思い出、そして往年のスワンプ・ロックを思わせる傑作ファースト・アルバムの背景についてメールで質問してみた。


Matthew E. Whiteとは数IIのクラスで隣の席で
漫画を描いた紙を交換していた


──あなたがMatthew E. Whiteと会って、その名もThe Great White Jenkinsというバンドを結成したきっかけは? どんな音楽を演奏していたんですか?

まず始めに、君の素晴らしい質問と、興味に感謝するよ。Matthewとは、ヴァージニアの高校で出会ったんだ。僕らは数IIのクラスで隣の席で、漫画を描いた紙を交換していたね。僕らがThe Great White Jenkinsで演奏していた音楽は、フォークに影響を受けた、ちょっと90年代っぽいアコースティック・ロックからスタートしたんだ。Matthewは初期のバンドでドラムを叩いていて、最後の頃には、もっと成熟したフォーク・ロックに落ちついていた。Matthewがホーン・アレンジを手掛けて、ちょっとだけThe Bandっぽい感じになっていたね。


White & Jenkins


──その後どういった経緯で、日本の敦賀で暮らすことになったんですか? 『Matsubara Conical』というカセットテープ作品についても教えてください。

僕はJETプログラム(外国青年招致事業)を通じて福井にやってきたんだ。僕の一年前に福井に派遣された友達がいて、彼女がその地域を好きになってね。海沿いの静かな場所で良さそうに思えたから、僕もそこを希望したんだ。到着した後で、僕は東京にいるSweet Dreams Pressのノリオに連絡を取って音楽やアートについて尋ねたんだけど、彼が敦賀でpinon pinonというお店をやっていたジュンとトモタというカップルと、僕を繋いでくれた。そこの裏庭で、僕はAsunaがカルテットと一緒に、偶発性に基づく繊細なアコースティック音楽を演奏しているのを見たんだ。素晴らしかったよ。それから連絡を取り合うようになって、僕は彼のカシオトーンのコンピに参加してくれないかと頼まれて、僕も彼に、自分のカセットテープで1曲コラボレートしてくれないか頼んだんだ。僕はそのテープを、敦賀にある気比の松原から取って、『Matsubara Conical』と名付けたんだよ。ジュンとトモタは今、TOKLASという素晴らしいバー/レストラン/ショップ/ヴェニューをやっているから、敦賀に行った時には寄る価値があると思う。大阪と金沢を結ぶ新しい特急のおかげで、ずっと行きやすくなったからね。


"Matsubara Conical"


──日本のどんなところが面白いと感じましたか? 先日ceroのビデオをツイートしていましたが、好きな日本のミュージシャンがいたら教えてください。

広い意味で、日本の文化のあらゆる側面が、アメリカから来た僕にとって魅力的だった。物事の秩序に、芸術や自然、食を嗜むことに置かれた価値、生活の細部にまで行き届いた気遣い。あまり一般化したくないけど、日本は複雑で美しい場所で、吸収したり、評価する点がたくさんあったよ。特に僕が好きなのは、是枝裕和の映画や、粟津潔のデザインなんかだね。ボアダムスや関連プロジェクトにはいつも触発されるし、テニスコーツはとんでもなく素晴らしい。去年の秋に東京にいた時には、アキツユコを見たね。ceroについてはあまり知らないんだけど、何曲か見たビデオはすごく気に入ったよ。もちろん、細野晴臣は大好きだ。今年の再発で、彼はアメリカではちょっとした時の人になってるね。これは心に浮かんだものの一部だし、日本にはたくさんの素晴らしい音楽があるけど、流通や言葉の壁もあって、アクセスするのはいまだに難しいんだ。

──『Matsubara Conical』や『Astral Oil Works』といった作品はアブストラクトでアンビエントな実験音楽といった感じでしたが、歌モノの音楽をやるようになったきっかけは?

曲はずっと書いていたんだけど、バンドを解散してから、そういう類の音楽をレコーディングしたり、リリースすることから距離を置いていたんだ。自分でも何をしているのかよくわかってなかったね。アンビエントで実験的なテープ作品は、自分の心の別の部分を使って、違ったスタイルを見つけるために録音していたんだ。



──あなたはMatthew E. Whiteの『Big Inner』で彼と共作していますが、彼のレーベルであるSpacebombのコンセプトも、一緒に考えたのでしょうか?

僕はそうしたプロジェクトの立ち上げには関わっていないんだ。すべてはMatthewと、リッチモンドにいる他の友達のものさ。当時僕は日本にいたからね。だけど彼が僕に曲を一緒に書いてくれないか頼んできて、『Big Inner』が形になっていくのを聴けたのは嬉しかったよ。僕らは離れて作業したんだ。敦賀の丘をハイキングしながら、雪の中で歌詞を書いたのを覚えてるよ。



──あなたのアルバム『Sweet Bunch』には、Matthew E. Whiteのセカンド・アルバム『Fresh Blood』のセッションからの曲も含まれているというのは本当でしょうか?

本当だよ。だけど1曲だけだね。「Get Together」は『Fresh Blood』用のセッションで書いたんだ。あれは僕のお気に入りだったから、『Sweet Bunch』に入れることにしたんだよ。


Andy Jenkins - Sweet Bunch (Spacebomb)


──「White Linen」と「Song For Me」はトラディショナル・ソングを基にしているそうですが、どの部分ですか?

「White Linen」の出だしは、「One Morning in May」という古いバラッド、とりわけTexas Gladdenというシンガーのバージョンをほとんどそのまま引用してるんだ。僕はナレーターの性別を男性に変えて、新しいパートを挿入した。その後のサビ、“If you love me don't let it show”は完全に新しいものだよ。どちらの曲もSpacebombのハウス・ベーシストのCameron Ralstonと共作したもので、彼が既に手直した状態の“Song For Me”をセッションに持ってきてくれたんだ。

──MatthewはAllen ToussaintやBig Star、Moby Grapeを本作の参考にしていたそうですが、他には何かありますか?

たくさんあるけど、Kevin Ayers、Harry Nilsson、Judee Sill、Lee Hazelwood、Gene Clarkとかね。僕は静かなフォーク・ミュージックが好きだけど、『Sweet Bunch』には何らかの活力を与えたかったんだ。

──このアルバムを日本語で表現するなら?

ゴメンナサイ、ニホンゴワカリマセン。恥ずかしいことに、僕の日本語はすごく限られているんだ。一年間、週1でレッスンを受けていただけだったから。少なくともこのフレーズを調べないで書くことはできたけどね。

──最後に、日本にいた時の写真があったら見せてもらえますか?

もちろん。僕はほとんど関西地方に滞在していたけど、松本や東京にも旅をしたよ。日本をドライブするのが好きなんだ。この写真は無作為に選んだものだけど、一度だけ京都のyugue(ユーゲ)という場所でアンビエント/アブストラクトなショウをしたことがあって、これがその時のものだよ。

Posted by Monchicon
INTERVIEW / 23:30 / comments(0) / trackbacks(0)
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