ALBUM OF THE WEEK
*
Bottle It In


SKIFF



Categories
*
Selected Entries
Bookmark
Search This Site
Others
<< [INTERVIEW] Courtney Barnett | main | [SONG OF THE DAY] Gang Gang Dance - J-TREE >>
[INTERVIEW] Goat Girl


先月、Rough Tradeからセルフ・タイトルのデビュー作をリリースしたサウス・ロンドンのバンドGoat Girl。Rosy Bones、Clottie Cream(Lottie)、Naima Jelly、L.E.D(Ellie)の20代前半の4人で結成されたこのバンド名は、90年代米国のスタンダップ・コメディアン、ビル・ヒックスのネタである「Goat Boy」に由来しているという。

気怠げなロックンロールにのせて彼女たちが吐き出すのは、乱雑としたロンドン、そして若者たちのリアルである。世の中へのフラストレーション、政治、愛、そして電車で見かけた変な奴まで。また彼女たちは、パンクやロックだけでなく、ボサノヴァ、カントリー、ジャズ等、様々なジャンルを昇華し、時代に流されない独自のDIYロック・サウンドを創り出した。混沌でいて、ポップ。

6月に初来日を控えたバンドのメンバー、Naimaに話を聞いてみた。
父親がブラジル人だから
彼を通してそういう音楽を知ってるの
ブラジルって日本人も多いから
美味しいお寿司屋さんも多いのよ


──遂にデビュー・アルバムをリリースして、現在UKツアーを敢行中ですが、周りの評判はどうでしょうか。

すごく良い反応をもらってる。私たちが期待していた以上の評判よ。沢山の人たちがギグに来てくれているし、本当に嬉しい。ライブ自体もやっていてすごく楽しいの。

──最近、Instagramに女性のマネキンを囲んだ写真を投稿してましたが、何を意味しているのでしょう?

あれは何の意味もないの(笑)。たまたま見つけたから写真を撮っただけ(笑)。

Goat Girlさん(@goatgirlofficial)がシェアした投稿 -



──誰のアイディアだったんですか?(笑)

確かRosyだったと思う(笑)。

──どこで見つけたんです?

スタジオの床(笑)。残念ながら、あの写真に隠されたストーリーは何もないわ(笑)。

──アルバムのアートワークはMiguel Casarrubiosというアーティストが手がけていますが、どのような経緯で彼と仕事しようと思ったのでしょうか。

彼とは4年前くらいに会ったんだけど、それからずっと友達なの。彼は人として最高なだけでなく、アーティストとしても才能があるんだけど、今回のアルバムに彼が書いた絵がすごく合うと思って彼の作品を使うことにしたのよ。特にヴァイナルのジャケットとしてすごくクールだなと思ったの。


Goat Girl - Goat Girl (Rough Trade)
NOW ON SALE


──「Burn the Stake」は、性犯罪と政治家への怒りが込められている、メッセージ性が強い曲のように思うのですが、実際のところどういった背景からこの曲が生まれたのでしょうか。

これは私たちが最初に書いた曲の一つなんだけど、Lottieが家で曲を書いて、リハーサル・スペースで皆でプレイしたの。曲が何についてかは、私は正直よくわからないのよね(笑)。書いたのはLottieだから。政治についてということは間違いないと思う。曲が何についてあっても、ポイントをついた曲であることは確かよ。私たちの周りで起こっていることをについて、そのまま歌ったものだと思う。今となっては、皆そういったトピックについて話はするかもしれないけど、何か行動しようとはしていない。この曲はそういった状況に対するフラストレーションについても触れているの。怒りが表現された曲。でも、私は個人的にこの曲が大好き。すごくシンプルだから。

──シンプルというのは歌詞が? それともサウンド?

サウンド的に3コードでシンプルだから、演奏するのも簡単なの(笑)あと、チャントっぽいのも入っているから、盛り上がりやすい曲だと思う。

──「The Man」はラブソングかと思いますが、実体験でしょうか。

これはLottieの元彼についての曲(笑)。だから、愛について、そして文字どおり“あの人(=The Man)”についての曲。隠された意味はないの。そのままの曲よ(笑)。



──その人はどんな感じだったんですか? それとも、それはLottieが書いた曲だからわからない?

そうね。Lottieが書いたから。ポップな曲を書くのって、そういうのを消化しやすいと思う。ポップだし、キャッチーだし、私は好きよ。

──「Cracker Drool」のミュージック・ビデオは白黒で昔のロード・ムービーのような仕上がりですが、何か映画のオマージュでしょうか。

ある意味、昔のホラー映画っぽいと思う。白黒もそうだし、ちょっと奇妙な女子学生が出ていたりとか。特にどの映画というのはないけどね。



──ビデオの撮影で、何か記憶に残っているストーリーはありますか?

あの日はすっごく寒かったの。でもすごく楽しかった。CC Wadeっていう二人の若いディレクターがいたんだけど、彼らが素晴らしかったのよね。25、26歳くらいだと思う。King Kruleのビデオなんかも撮ってるのよ。アイディアも出してくれたし、「The Man」を撮ったのも彼らなの。彼らが色々考えてくれるから、私たちはそれに従う感じ(笑)。しっかりとしたセットで撮影をしたのは私たちにとって初めての経験だったから、それもエキサイティングだった。交通整理の人がいたり、ちゃんとしたカメラなんかがあって、すっごくクールだった。「ビデオを作ってるんだ!」って感じがあったわね。日本でも撮れたらいいな。6月に行く予定だから、すっごく楽しみなの!

──日本は来たことはありますか?

まだよ。でも、日本は子供の頃からずっと行きたいと思っていた国だから、行けるなんて最高!イギリスやエジンバラでのギグには東京から来てくれたオーディエンスもいたの。彼にも会いたいな。すっごく興奮してる。

──「Creep」は男性に女性がいかに弱いかを感じさせられる女性についてを描いているそうですが、歌詞の中で出てくる“電車のキモいやつ”というのは具体的にどういう人がモデルですか。

電車の中で、Lottieをじっと見つめてた男がいたらしいの(笑)。その見方がすっごく奇妙だったから、その人のことを曲にしたんだって(笑)。みんな経験があると思うけど、セクシズムとつながるかもしれないわね。歌詞も、Lottieの経験がそのまま書かれている。女の子はある意味共感できるんじゃないかな。

──あなたたちの音楽はパンク、ロック、エレクトロ、ジャズ等の様々なジャンルの音楽を再構築した混沌としたロック・ミュージックでありながらもとてもポップだと思います。Gwen StefaniやRihanna等を聴いて育ったと別のインタビューで読みましたが、あなたたちのポップな部分は実際にはどこからインスパイアされているのでしょう?

自分では、私たちの音楽はポップ・ロックだと思う。曲は短いし、ギターが入ってるでしょ? でも、かといってそういう音楽を今特に聴いているわけじゃないのよね。エレクトロニック・ミュージックの方が聴いてるし、私なんかはあまり音楽を聴かないけど、あえて言うならフォーク音楽を聴いてる。聴く音楽は変化してるから、自分たちでも何からインスパイアされてるのかわからないの。

──あなたが“Wednesday Mornings”というタイトルでプレイリストを公開していますが、あなたたちの曲でだけでなく、サンバ歌手のCartolaや、カメルーンのFrancis Bebey等が入っていて、かなり幅広く渋い趣味だなと思いました。こういった音楽は普段どうやってディグっているのでしょう。

父親がブラジル人だから、彼を通してそういった音楽を知っているの。ブラジルって日本人も多いから、美味しいお寿司屋さんも多いのよ(笑)。まだ日本のお寿司がどれくらい美味しいのか知らないけど(笑)。…って話がそれたけど、話を戻すと、子供の頃から父親が聴いてきた音楽を私も聴いて育ったの。意識してディグすることはあまりないわね。自然と自分が知っている音楽から選ぶことが多いわ。

──あなたは映画ハリー・ポッター・シリーズの最新作(恐らく『ファンタスティック・ビースト』)のエキストラをやっていたそうですね。なぜエキストラをやろうと思ったのでしょう?

あれはお金が欲しくてやったバイト(笑)。ギャラがいいから応募してみたの(笑)。一日がかりで大変だったけど、全然難しくないし楽しかった。

──最近、Dream WifeやThe Big MoonといったUKの若手女性バンドにインタビューする機会があったのですが、彼女たちは音楽を通じて女性のセクシャリティや不公平さに言及していて、あなたたちにも共通する部分があると感じたのですが、実際のところどうでしょう? 音楽を通じて、そういった女性としての意見を訴えていきたいでしょうか?

私たちとDream Wife、The Big Moonに共通点はないと思う。皆それぞれ違うことをやっていると思うわ。彼女たちの音楽は大好きだけど、全然違うと思う。正直、訴えていきたいとまでは思わない。何が正しい、何が間違っているというのは私たちが決めることではないし、自分たちが置かれている状況をそのまま表現して、それに共感できる人たちだけがそれぞれの繋がり方で曲と繋がりを感じてくれたらそれでいいの。騒ぎ立てまくるんじゃなくて、時には休んで黙ることも必要だと思うしね。

──バンドをやっている上で、もしくは世の中において女性であるからという理由で感じた不平等な経験などはありますか?

ノー。むしろ利点の方が多いと感じてる(笑)。その質問よく聞かれるんだけど、個人的にそういう経験をしたことはまだない。もちろんそういった経験をしたことがあるバンドも沢山いると思うけど、私たちは本当に暖かくサポートしてもらっているの。ラッキーだと思うわ。

──あなたたちの音楽は混沌としていて、ポジティブな曲もあると思いますがどちらかというと怒りのエネルギーを感じます。最近感じたフラストレーションや怒りはありますか?

うーん…私はあまりフラストレーションは感じない方だから…あ、でも私、ツアーではいつもイライラしてる(笑)。楽しいけど、やっぱりスケジュールがキツキツだからイライラしちゃうの(笑)。友達や家族とも離れないといけないし、やっぱり楽じゃないわね。

──ShameやHMLTD、Sorryといった若手のバンドがロンドンからどんどん出てきていますが、あなたたちの地元(もしくはイギリス全体)でオススメの若手バンドはいますか?

沢山いるわよ。Milk Disco、Viewdfinder。あと、彼はバンドじゃなくて一人だけど、Suitman Jungle。それからWoomっていうグループ。すごく面白いわよ。まだオンラインでは何もないかもしれないけど、本当に美しいの。チェックしてみて。





──初来日公演が決定しましたが、日本にはどんなイメージを持っていますか?

ジブリ! 子供の頃からずっと宮崎駿の映画やアニメを見てるから、そのイメージね。

──一番好きなジブリ映画は?

高畑勲監督の『かぐや姫の物語』。二番目は『もののけ姫』。三番目は『天空の城ラピュタ』。それが私の日本のイメージだから、田舎を見てみたいの。すごくマジカルな国っていうイメージよ。

──意気込みもお願いします。

どんなショーになるかまだ全然わからないけど(笑)、良いショーになることは確か!来日を心から楽しみにしているわ。

──ありがとうございました!

ありがとう!


GOAT GIRL JAPAN TOUR 2018

6月27日 (水) 大阪 CONPASS
OPEN 19:00 / START 19:30

6月28日 (木) 渋谷 WWW
OPEN 19:00 / START 19:30

イベントページ
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9583
Posted by 栗原葵
INTERVIEW / 20:00 / comments(0) / trackbacks(0)
COMMENT









Trackback URL
http://monchicon.jugem.jp/trackback/2225
TRACKBACK