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[INTERVIEW] Dream Wife


空想的で甘いルックスのRakel(Vo.)に、ラディカルな雰囲気のAlce(G.)とBella(Ba.)で結成されたDream Wife。David BowieやMadonnaといったスターを敬愛する彼女たちの音楽性は、非常にキャッチーなパンク・ミュージックだ。しかしながら、煌びやかでカラフルなファッション身に纏いながらも、"Fuck You Up"ーー怒りとフラストレーションをぶちまける。女性であるから直面した経験、感情をあけすけに訴えるのだ。ガーリーな世界観に反意する、その破壊的でパンキッシュな姿からは、90年代のライオット・ガール(Riot Grrrl)ムーヴメントを受け継ぐ様が伺える。女性たちの居場所を求めて、彼女たちは、世界へ中指を立てて叫ぶのだ。

1月26日、Lucky Numberからセルフ・タイトルのファースト・アルバムがいよいよリリースされる彼女たちに話を伺った。


——こんにちは! あなたたちのファースト・アルバムがついにリリースされますね! おめでとうございます。これからヨーロッパ・ツアーも控えていますし、ワクワクしていますか? 2017年、振り返ってみてどのような1年だったでしょう?

これ以上ないっていうぐらいワクワクしているわよ! 2017年は、このアルバムにたどり着くための旅だったと言えるわね。これをミックスしてたり、ショーを多くプレイした年だったわ! この1年は私たちのライブ ・サウンドを確立して、それをレコードへと変換する方法を模索するのが重要なことだった。(インタビュー回答時の)今週の初めにちょうど出来上がったヴァイナルが手元に届いたんだけれど、とてもゴージャスだった。みんながこれを聞いてエキサイティングしてくれることを期待しているわ!

——あなたたちはヴィジュアル・アーティストでもあり、Dream Wife自体もそもそもカナダに行くために結成した大学のアート・プロジェクトだそうですね。正式にバンドとしての活動を始める前はどのようなプロジェクトだったのでしょう? どうやって出会ったのですか?

AliceとBellaはサマセット中部で開催されたティーンエイジャーによるバンド・バトルで出会ったの。 その後、私たちはみんなブライトンの大学でアートを勉強していたのだけど、そこでRakelとBellaが偶然知り合ったの。そう、このバンドは、もともとはアート的なものだったし、最初のショーは、大学のギャラリーで、そこでは人間ピラミッドとか、壁へのスプレー・ペインティングの最中にギター・ソロを弾くみたいなパフォーマンスだった。そもそも誰も実際にカナダに行くとは思っていなかったし、私たちはカナダに行ったらDream Wifeは終わるのだろうと思っていた。でも実際私たちはカナダに行ったし、戻ってきてもバンドを続けている、ってわけ。

——1953年にシドニー・シェルダンが監督した同名の映画がバンド名の由来なのでしょうか?

いいえ、私たち誰もその映画観たことないの。

——では本当の由来は?

Dream Wifeは冗談でつけた名前なの。これは女性が商品化されていることに対する拒絶であり、このコンセプトの再生よ。それに、私たちはお互いのワイフなの。だってバンドをするって結婚みたいなものでしょう。私たちはお互いに対して、そして一緒に何かを作っていくということに対して、自分自身を捧げているの。

——最近あなたたちのtwitterで、Aliceの祖母がステージに一緒に立っているのを見てびっくりしました! どういった経緯で実現したのでしょう? Rakelの祖母も、コペンハーゲンの王立音楽アカデミーで最初の女性の生徒のうちの一人でコンサート・ピアニストだそうですね。あなたたちの家族はバンド活動に協力的ですか?

イエス、私たちの家族は素晴らしいほどに協力的だし、最高の音楽をプレイしてくれるし、私たちを励ましてくれているわ。Mamar (Aliceのお婆ちゃん)は私たちに光を灯してくれているの。そう、この前、彼女は私たちにジョインして、ステージ上で私たちと一緒に“BITCHES”と叫んだのよ!(笑)そしてRakelのお婆ちゃんもコペンハーゲンの王立音楽アカデミーに合格した最初の女性だし、Bellaのいとこは北朝鮮でプレイした最初のロック・バンドよ! 私たちはみんなあけすけな女性たちと結びついているの!




——あなたたちの友人であり、フォトグラファーであるMeg Lavenderと一緒に行なっている"Bad Bitches"プロジェクトについて教えてください。

”Bad Bitch Club”は私たちの友人であり、コラボレーターであるMeg Lavenderと一緒に活動しているプロジェクトよ。ショーに来る人々のポートレイトのシリーズなの。Megは、ある人々、(彼女の言葉を借りると)”優勢的に、でも排他的にではなく、女性と少女。クイアやフェム、アウトサイダー、もしくは要求を満たすことができる素晴らしい人”を力づけるための写真を撮っているの。彼女たちに場所を取り、大声で、楽しんで、お互いを気にかけることを鼓舞するためにね。私たちはまた、"Girls Against"という性的暴行への意識を高めて減らすためのショーをするティーンエイジャーの選挙運動にも参加しているわ。

——「Somebody」は2017年の #MeTooのムーブメントへのあなたたちの回答だそうですが、あなたたちは女性ミュージシャンとして不当な、もしくは不公平だと感じるような経験をしたことがありますか?

実はこの曲は#MeTooの現象が起こる前の2016年夏にアイスランドで起きた、スラットウォークについて書かれたものなの。この時、多くの友人が性的暴力についてのストーリーを共有して痛みと怒り、そして彼女たちの強さを分かちあった。私たち自身は、この時これを実現しなかったけど、「Somebody」はそれらの感情を集めて、これを理解しようとした曲なの。#MeTooが示したものは、この問題がいかに普遍的なトピックであるか、ということだと私は考えているわ。「あなたたちは女性ミュージシャンとして不当な、もしくは不公平だと感じるような経験をしたことがありますか?"」と質問してくれたけど、むしろそのような経験をしたことない女性っている?



——本アルバムは、今までののEPやシングルからのコレクションであり、集大成かと思うのですが、実際のところ一貫した特定のコンセプトはあるのでしょうか。女性の役割や権利について言及するものが多いと感じました。

最初のEPから「Hey Heartbreaker」と「Kids」の2曲をアルバムにも収録しているわね。これらのトラックを再レコーディングすることはクールだったわ。もっと膨らませて速い曲にしたから、聴いたらダンスせずにはいられないわよ! 私たちは常にライブ・バンドだから、曲を常に育ててステージ上で変化させるのは自然なことだと思っていて、アルバムのバージョンは、この旅のドキュメンタリーね。テーマやコンセプトという点では、特定の何かがあるとは提示していなかったけど、振り返ってみると、このアルバムは人々、人間関係、ロマンスについて、そして女性、20代の女性グループの視点から見た女性であることについての多くの局面を通して見た何か、についてだと思う。これは、あけすけであり、急速で、異常なほど楽しかった。





——「Let's Make Out」に出てくるQueen loneとは誰のことですか?

これは『Polyster』というZineの編集長、Ione Gambleのことよ。私たちは、『Polyster』と撮影からイベント、アルバムのアートワークまでコラボしているのよ! Ioneは私たちに多くの素晴らしいクリエイティブな人々、例えば フォトグラファーの“Frenchie”ことFrancesca Allenなんかを紹介してくれたわ。私たちにとっては親友の一人であり、お母さんのような存在。「Let's Make Out」が意味するのは、友達、恋人、パートナー、もしくは新しい誰かと一緒の瞬間を作って、人生をしっかりと掴み取ることについてのメタファーについての行為よ。



——その「Let's Make Out」のミュージック・ビデオですが、1982年のカルト映画『Ladies And Gentlemen, The Fabulous Stains』のオマージュで、実際に80sの雰囲気が漂うプロムのシーンが撮られていますが、このビデオはどのように制作したのでしょう?

このビデオについては、プロムを投げて終わりにするために、私たちはお気にりのパワー・カップルであり、リアルなプロム・キング&クイーンである監督のAidan Zamiri とスタイリストのPoalina Alexandraと一緒にやることに決めたの。このビデオのキャストは私たちの友人とファンが混ざっていて、何年も一緒の恋人たちや、初めてデートするカップルだったり、親友同士がいた。何かやろうと計画したわけではないんだけども、結局はケーキのためだけに来ていた人にも魂がこもるようなものになったわね。ダンスとプロセッコ(スパークリングワイン)と新しい友人やパートナーを連れて来たみんなと一緒に、本当に楽しめたしリラックスした日でもあったわ。

——「Fire」で「Do you remember last night there was a fire?(昨晩、炎が燃えていたのを憶えている?) 」と歌っていますが、歌の中で一体何が起こっているのでしょうか? 物語を教えてください。

「Fire」は、破壊的であり、しかし創造的で、爆発的でエレクトリックである力としての炎のパワーとパラドックスを爆発させたものなの。これは、人の間に火花が散る瞬間についてよ。



——「F.U.U.」 は、 Spice Girlsの 「Wannabe」に影響を受けたトラックだそうですね。あなたたちはDavid BowieやMadonna等のポップ・アイコンからの影響も公言していますが、”ポップ・ミュージック”をどう定義しますか?

ライブでは「F.U.U.」を「Wannabe」の一部を取り入れてるバージョンを歌うの。この曲は本当にアルバムに入れたかったのよ。私たち、Spice Girlsにレターを書いたんだけど、Mel Cだけ返事をくれたんだよね。彼女はRakelのお気に入りだから、彼女に受け取ってもらえたことはにすごく興奮しちゃった! ポップ・ミュージックは、とても近づきやすくてオープンなもので、人々とコミュニケーションを取るのにとても直接的な方法だと思う。そうね、ポップ・ミュージックはパワフルで楽しいものよ!

——GIRLIの "Not That Girl" をリミックスしてましたが、どうしてこの曲を選んだのでしょう?

GIRLIはとても素晴らしいから! 素晴らしいアーティストであり、人間性の持ち主ね。彼女のトラックに私たちなりの大きなひねりをいれられたのはとても楽しかった。

——ステージでのドレス・コードはありますか? あなたたちのファッション、ヘアスタイル、メイクはいつもパンキッシュでユニークですよね。

だって、私たちのショーはハイ・エナジーだからね。だから動きやすいような格好をして心地良いことを考える必要があったの。以前はステージで何を着るか話し合っていたんだけど、最近はとても直感的にワードローブから合わせているわ。最近の私たちのカラーパレットは、赤、白、黒ね...。

——最後に2017年のベスト・アルバムを教えてください

Sløtface の『Try Not To Freak Out』かしらね! 私たちはリバプールでSløtface と一緒にヘッドライン・ショーを10月にやったの。とても良いバンドで、良い人たちよ。

Posted by 栗原葵
INTERVIEW / 18:00 / comments(0) / trackbacks(0)
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