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[INTERVIEW] Broken Social Scene


2010年の『Forgiveness Rock Record』を最後にリリースが途絶えていたカナダの大人数ロック・コレクティヴ、Broken Social Scene。そんな彼らを動かしたのは、リーダーのKevin Drewからの一本の電話だったという。今年の3月に突如として公開された新曲「Halfway Home」で、彼はこんな風に歌っている。

 Dreams change and I know that I'm gonna die
 夢は変わってしまって、自分が死にそうなのもわかってる


その言葉通り、前作以降多くのロック・バンドが解散し、活動休止を余儀なくされてきた。だがそんな運命に抗うかのように、Broken Social Sceneの7年ぶりの新作となる『Hug of Thunder』には、FeistStarsのAmy Millan、MetricのEmily Hainesといった歴代女性ヴォーカリストたちを含む、過去の参加メンバーたちが集結。スクラムを組んで行進するかのような力強い楽曲が並んだアルバムについて、中心メンバーのBrendan Canningが答えてくれた。


自分たちにはまだ音楽で伝えたいことがある


──ちょうど地元トロントで毎年恒例のField Trip Music Festivalが終わったところだと思うのですが、今年はいかがでしたか?

すごく楽しかったよ。良いバンドもたくさん出てたし、いくつかショーも見れたし、オーディエンスも楽しんでた。良いフェスだったね。

──Broken Social Sceneの前作が出てからの7年間に出てきた、好きなバンドがいれば教えてください。

7年だぜ? 新しいバンドは毎日発見してるから、そんなの数えられないくらいいるよ。Stones ThrowのCohenbeats、William Onyeabor、あとCharlotte Cornfieldも良い。まだまだいるけど、今思いつくのはそんな感じかな。







──メンバーのKevin Drewによれば、バンドが再結成したのは一昨年のパリの無差別テロがきっかけで、お互いに電話をかけて「集まってショーをしなくちゃ」と話し合ったそうですね。当時のことを覚えていますか?

覚えてるよ。みんなで話して、自分たちにはまだ音楽で伝えたいことがあるって結論になったんだ。音楽で出来ることもあるだろうし。

──メンバーにはどのように声を掛けて、どうやって全員が集まったのでしょう?

Kevinが電話をかけてきたんだ。でも、俺たちはみんな友達であることは変わらないし、電話が来なくたって曲は書いていたし、皆でアルバムを作るのはわかっていたし、再結成は自然の流れだったんだ。それ以外はあまり詳しく話したくない。再結成は、何も特別なことじゃないからね。

──そんな再結成の経緯や、「Protest Song」や「Victim Lover」といったタイトルから、新作はポリティカルな内容になっているのではないかと思ったのですが、実際に聴いてみるとダイレクトに政治的なメッセージはなく、その代わりに聴いていて高揚するというか、勇気づけられるような曲が揃っていると思いました。あなた自身はどう思いますか?

音楽には今の自分やそれを囲む状況が映し出されるものさ。それに政治は欠かせないけど、それは自分の周りの一部であって、アルバムや曲全てでそれについて言及する必要はない。自分が思い描く理想の世界を表現したっていいし、ポリティカルなものを書いたっていい。表現したいことや表現方法は様々だから。

──「Protest Song」はこちらの予想に反して、゛散々歌われてきたプロテスト・ソングを今歌うこと”についての曲になっていると思いました。あなたは今でもプロテスト・ソングは有効だと思いますか?

プロテスト・ソングに限らず、音楽には常にパワーがあると思う。それが革命になるには時に時間がかかるだけで、音楽の力というものは絶えず存在すると思うよ。

──そんな中で、Feistが歌うタイトル曲「Hug of Thunder」の最後に出てくる“It was a military base across the street We watch them training while we all eat”というフレーズには、ちょっと反戦的なメッセージを感じ取ったのですが、前半にはSyd BarrettやJeff Buckleyの名前も出てきて、ちょっとシュールな内容ですよね。この曲にはどんなメッセージが込められているのでしょう?

メッセージはあまり説明したくないんだ。もちろんメッセージは込められているけれど、それはリスナーがそれぞれ自分が感じるがままに感じとって欲しい。俺たちは何かを強制したり、考えを押し付けたいわけじゃない。どんな内容だと思うか、どんなメッセージが込められているかはリスナー次第じゃないとね。



──あなたが歌う「Towers and Masons」の曲名は、同じくあなたが歌っていたセカンド・アルバム収録の「Stars and Sons」を思わせますが、これはどんな内容の曲なんでしょう?

大都会の中での生き方について。そびえ立つ沢山のビルに自分のスペースを奪われて、お金が大きく機能する環境の中で、自分が100%コントロールを持てないままいかに生きていくかという生き様を書いた曲なんだ。



不可欠なのは、全員がちゃんと参加すること


──プロデューサーのJoe Chiccarelliや元JerryfishのRoger Manningとは、どういう経緯で組むことになったのでしょう?

Rogerは多分、ヘルプか何かで関わっただけだと思うから、俺は知らないんだ。Joeに関しては、俺たちの音楽のファンで、ずっと一緒に作品を作りたいとアプローチしてきてくれていたんだ。トロントに来るたびに会ってたし、その話になっていた。だから、「じゃあ今回一緒にやってみる?」ってことで彼に頼んだのさ。

──自分が思う「Broken Social Sceneらしい曲」のようなものがあって、たとえばFeistの「I Feel It All」やJason CollettのI'll Bring The Sun」がそれにあたるのですが、「I'll Bring The Sun」は実際にもともとBroken Social Scene用に書かれた曲だと知って驚きました。あなたの中では、「Broken Social Sceneらしい曲」とはどんな曲ですか? また、それを意識していますか?

その曲はどれもBroken Social Sceneが曲作りに関わっているからね。それをJasonがレコーディングして、彼のアルバムに使ったんだ。Broken Social Sceneらしい曲って、俺たちが決めることじゃない。それはジャーナリストが決めること。俺たちの仕事は、音楽を作ることだけさ。それをどんな音楽と思うか、どう楽しむかは俺たちに委ねられてはいない。どんな曲がBroken Social Sceneかっていうのを言葉で説明したいなら、説明したい人が説明すればいいんだと思うよ。





──では、Broken Social Sceneの音楽にとって欠かせないもの、みたいな要素はありますか?

不可欠なのは、全員がちゃんと参加すること。全員がスタジオに入って、クソみたいな音楽じゃない、自分たちが納得の出来る良い音楽を作る。それだけだね。

──ちなみに、 「Please Take Me With You」の”SMCYT”は何の略なのですか?

"sadomasochist(サドマゾヒスト)のことだよ。

── アルバムがポジティヴな「Gonna Get Better」ではなくて、混沌とした「Mouth Guards of the Apocalypse」で終わるのがBroken Social Sceneらしいと思ったのですが、これにはどんな意図がありましたか?

曲順を色々と考えて、これを最後にもってくるのが一番しっくりきたからさ。言いたいことを全部言い放っているような、それに続いて言うことがもう残されていないようなトラックだから最後に持って来たんだ。

──今回のアルバムがBroken Social Sceneとしてのラスト作になるのではないかという噂もありますが、本当なのでしょうか?

ノー。これからも音楽を作り続けるよ!

Posted by Monchicon
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