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[INTERVIEW] The Big Moon


The Big Moonは2014年、Juliette(vo./g.)、Soph(ba./vo.)、 Celia(g./vo.)、 Fern(dr.)の生粋のロンドン娘4人で結成された。

Palma VioletsThe Fat White Familyといった若手バンドに感化され、彼らのようなバンドを自分でやりたいと思ったそう。バンド名の改名を経て、老舗Fiction Recordsと契約。ユニークなミュージックビデオの評判も手伝って、遠く離れた日本でも早耳インディ・ロックファンの間で話題となっていたが、いよいよ5月17日、ファースト・アルバム『Love In The 4th Dimension』の国内盤がリリースされる。

本作は結成からの3年の間にリリースされた彼女たちのシングルのコレクションとなっている。シンプルだけれどエッジィなギターサウンドにハスキーなボーカル、絡み合うコーラスはときに激しく激情的に、ときに美しく。ダークネスと女性としての色っぽさが同居する彼女たちの音楽は、まさにバンド名通り闇夜を照らす月のよう。恋愛についてよりもパーティー終焉の空虚さだったり、人生からの逃避や退屈さを歌う彼女たちは、なかなかのこじらせ女子なのかも?

そんなThe Big Moonにメール・インタビューを敢行したので、アロハ・シャツに着替えて読んでみてください!



なんでみんなカラフルな格好をしないのかしら?


──こんにちは! ちょうどSXSWも終わり、ファースト・アルバムもリリースされたばかりですね。今年はあなたたちにとってとても忙しい年なのではないかと思いますが、どうでしょう?

Fern:ハロー! 私たち、元気にやっているわ! そうね、今とても忙しいの。でも今の瞬間の忙しさは、良い忙しさであると思うし、このクレイジーさも楽しんでいるわ。ついに、私たちのアルバムを聞いてくれるみんなのためにリリースすることができて、とても興奮しているの!

Juliette:そうね、とても忙しいけど、良い方向での忙しさよ。楽しんでいるわ。

──先日のSXSWではMarika Hackmanと一緒に演奏したみたいですね、彼女とはどうやって出会って、このコラボレーションが実現したのでしょうか?

Fern:半年前ぐらいに小さなアワードのショーで演奏したんだけど、彼女もそこにいたの。打ち上げでパブに行って一緒にダンスしたのよ。その数ヶ月後、彼女が新しいフル・アルバムを制作していて、一緒に演奏しないかと言われたの。とてもエキサイティングだったわ。私たちは4曲ずつ、2セッションやったの。私たちはMarika Hackmanのセカンド・アルバムで、バンドとして演奏してるのよ!

Juliette:私たちは最初に出会ってから急速に友達になったの。彼女のアルバムで演奏するのは楽しかった。私たち自身のアルバムをレコーディングする前だったこともあって、私にとっては彼女のアルバムのためにスタジオにいることが良い練習になったかな。

Celia:この友情は、夢みたいよ! 彼女は完全に素晴らしい人間であり、素晴らしいミュージシャンだから! あのアルバム制作の一部に携われたことはエキサイティングなことだったし、ライブでのパフォーマンスもすごく楽しいわ。


Marika Hackmanの新曲「Boyfriend」のバックで演奏するThe Big Moon


──別のインタビューで、メンバーの誰かが「私はスパイス・ガールズみたいになりたかった」と言っていたのを読みましたが、バンドとして音楽を始めたのはなぜでしょう?

Fern:私たちの誰もバンドをやっていこうとは思ってなかったけど、時間を持て余していた時に、共通の友人を経て出会って一緒になったのね。私たちは様々な音楽から影響を受けて来たと思うわ。共通してPixiesやWhite Stripesみたいなバンドと、90年代のポップからものすごく影響を受けているわ。

Juliette: スパイス・ガールズは子供のTVで見ていたからね。ポップ・スターになりたかったの。

Celia:彼女たちのこと大好きだったわ! 彼女たちはギャングみたいだったよね。でも、私は若い頃からギター・ミュージックも好きだった。Fernが私たちのテイストは本当に様々って言ったけど、でも私は自分たちの音楽は興味深くて、自分たちのテイストを折衷したもの、だと思ってるの。

──結成時はThe Moonで活動していましたが、なぜThe Big Moonへと名前を変えたのでしょうか? The Moonとしてのデビュー・ソング「Eureka Moment」は、今のダークな雰囲気よりもガレージ・ロックの要素が強かったかなと。

Fern:だって、全世界にMoonがあるんだもの。それで私たちは、混乱と訴訟を避けようと思って何か1ワード足そうと決心したの。音楽スタイルはあまり変わっていないと思うけれど、確実にバンドとしては成長していて、曲を一緒に演奏することが心地よくなってきたわ。「Eureka Moment」は確かにヘヴィな1曲よ。私たちは今でもライブで時々演奏するけど、とてもエネルギーがあるわね!

Juliette: 「Eureka Moment」は大好きな曲なの。この曲はとても尖っていて、エナジェティックで、変な曲。もちろん時が経つにしたがって私たちは成長してくけれど、まだガレージ・ロックの要素はあるんじゃないかしら。例えば、「Bonfire」はそうよね。この曲はアルバムの中でお気に入りなの。

Celia:私の中で様々な変化があるから、これと言うのは難しいわね。このアルバムの中の何曲かは 「Eureka Moment」と同じ時期に書いているわよ。でも、Julietteの頭脳から次にどんなアイディアが出てくるのか、私たち自身もとてもワクワクしているわ。



──それでは、早速ファースト・アルバムについても訊かせてください。『Love In the 4th Dimension』について、このタイトルはどう言ったアイディアから来ているのでしょう?「Silent Movie Susie」のミュージック・ビデオで、主人公がTinderを使って出会っていたシーンが会っていたことに気づいたのですが、そのような現代の4次元の愛/恋がモチーフなのでしょうか?

Juliette: このアルバムにはアルバムと同名曲「Love In the 4th Dimension」と言う曲があるの。これは、あなたがもう惑星にすらいないと感じるような、非現実的で妄想的で、取り憑かれているような愛についてよ。歩道に触る代わりに宇宙に漂っている感じね。音楽を聴く時って、みんなどこかに逃避していると思うのよ。だからその考え方を「Love In the 4th Dimension」と呼ぶことにしたの。現実と3次元の世界から他の世界へ行って安心を見つける行為、全てをそう呼んでいるの。

──ところで、このアルバムのアートワークはパジャマ・パーティーみたいですね! どういったコンセプトで撮ったのでしょう?

Juliette: これらの曲は、全て私のベッドルームから始まったの。だから、私たちはベッドルームにいるところをアルバムの写真にしたかった。そして私たちはこれを空想的で何か他の世界にいるような感じにしたかったのね。だから星柄の生地にして、そのコンセプトを実現したのよ。撮影の時は、私たち部屋をジャンプしたりものを投げたりして写真を撮ったの。すっごく楽しくて、ベッドを壊しちゃったわ。


The Big Moon - Love In The 4th Dimension


──「The Road」はアンチ・パーティー・ソングだそうですね、この歌詞は確かに虚無感を歌っていると思いますし、ミュージックビデオの中のあなたたち自身も、パーティーにはうんざりという感じに見えます(笑)。実際、もうパーティーに飽きちゃったのでしょうか?

Juliette: いいえ、パーティー大好きよ!! 思うに、私がこの曲を書いた時は、人生でとあるフェーズを終わらせる必要があって、パーティーにいる時に現実に戻る瞬間があったのよ。まあいつでも朝の5時が来るとそう感じるんだけど(笑)。

──「Bonifre」では、 “We’ll start a bonfire / To make the time fly / Cos I’m so bored I could burn this whole town(焚き火を始めよう、時間をつぶすために。私は街全体を燃やしたくなるぐらい退屈しているの)”と歌っていますが、これは何かにフラストレーション感じているのでしょうか?

Juliette:この曲聴いてたときはきっと退屈していたに違いないわね(笑)。暴動を始めたかったの!

──ちなみに、 “Oh, oh, oh, oh, oh!”のコーラスは狼の遠吠えみたいだなと思ったのですが、実際意識してたり?

Juliette:まさに、狼か大きい犬になりきって吠えている感じよ、月に吠えているの。

──話は変わって、「Silent Movie Susie」の“Susie”には誰かモデルがいるのでしょうか?

Juliette:Susieは私の体のプライベート・ゾーンをそう名づけているんだけど、しばらくの間その感覚がなくなっちゃって、この曲はその時のパニックを歌っているの。この感じはもう来ていないし、今後も来ないと思うわ。

──その「Silent Movie Susie」のミュージック・ビデオですが、人形劇で面白いですよね。どこからアイディアが出て来たのでしょう?

Fern:このアイディアは私たちの友人であり、並外れて優秀なLouis Bhoseが考えたの。「Nothing Without You」と「Cupid」のミュージック・ビデオも彼と作ったんだけど、また一緒に仕事がしたくて、もう一度カフェで会ったのよ。そしたら彼、バービー人形を持って来て、ビデオの一部を演技したの。その後、Susieがビデオでどんな行動をしたら良いか、お互いのアイディアを送りあって、彼がストーリーを作ったの。実際の人物の撮影がなかったビデオって初めてだけど、ナイスだったわ!

Celia:彼がやったことは本当に素晴らしかったわ。あのビデオは全てのディテールが完璧だった。私は誇りに思うわ。



──「Sucker」のビデオも同じく面白いなと思っていて、これは西部劇のオマージュですよね。 Juliette とFernが男装しているのには少しびっくりしましたが、かっこよかったです!西部劇という映画のジャンルは「男らしい」イメージなのですが、なぜ女性であるあなたたちが、男性の役として西部劇をやろうと思ったのでしょうか?

Fern:私たちはLouisとこのビデオでまた一緒に仕事をしたの。彼は誰が何を演じるべきかを考えて来てくれて、私たちは男性を演じることについてもあまり深く考えてはいなかったわ。でも、とっても楽しかった。あと、あの時代の男の人の服はコルセットよりは着心地良いわね!

Juliette:コルセットを避けることができて、助かったわ。ビデオのコンセプトは、ひねくれた結末にして、西部劇の陳腐な結末を笑い飛ばしてやりたかったの!

Celia:そうね、私が着たドレスはきつかったわ。かろうじて腕を上げられるぐらいね、スカートはすごく巨大だったわ。



──先日Instagramで、 “MEN OF QUALITY RESPECT WOMEN’S EQUALITY”と書かれたTシャツを着ている女性の写真を上げていましたが、女性であることで不公平な経験をしたことはあるのでしょうか?

Juliette:女性でいることはとても好きよ。

Celia:これは今年の初めのウィメンズ・マーチで撮ったの。人生では常に、女性であるからということで扱われることがなたくさん起こっているけれど、そういう出来事や振る舞いに対して、これは正常であると感じてしまうぐらい根深いの。けれども私たちは素晴らしくて、クリエイティブで、賢い人々、私たちを違うように扱うことを考えたこともない人たちのおかげで、私たち自身に打ち克つことができるのは、ラッキーだと思う。そしてもっともっと多くの人たちが、私たちによって、私たちが感じるような現実になってくれれば良いなと思うわ。

──ところで、あなたたちはステージでしょっちゅうアロハ・シャツを着ていますよね! 何かステージでシャツを着る特別な理由はあるのでしょうか? ちなみにコレクションは何枚ぐらいあります?

Fern:私は1枚だけ持っているの! でも、私がクローゼットに持っている中でトップ5に入るわね。これを着るとサニーでハッピーな気分になるのよ。

Juliette:アロハシャツは私をハッピーにするのよ。私は4枚ぐらい持っているかな。なんでみんないつもカラフルな格好をしないのかしら? みんな黒とかグレーとかばっかり! やりたいようにやれば良いのに!

Celia:私は最近初めての1枚をゲットしたばかりよ! SXSWで公園でプレイしてたんだけど、疲れて二日酔いのときにこのシャツを見つけたの。私はこれでボスになった気分で、もったいぶって歩いたわ。まるで『ロミオ+ジュリエット』のときのレオナルド・ディカプリオみたいな気分にしてくれるのよ。すごくいい気分よ。


お気に入りのアロハを着て歌うJuliette


──最後の質問です。日本に来てみたいですか? バンドとしての将来の展望があったら教えてください。

Fern:実はこの前の12月の休暇に日本に行ってたんだけど、最高の時間だったわ! 次行くのが待ちきれない! とても美しくて素晴らしい国ね。今の所予定はないんだけど、日本はライブで行ってみたいと思う国のひとつよ。

Juliette:イエス!日本に行ってみたいわ!

Celia:イエス、イエス、イエス! 私たちの望みよ! すぐに会えたらいいね!

Posted by 栗原葵
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