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Peter J. Brant - FAÇADES
評価:
R.C. Legacy Records
(2015-11-13)

一瞬「Jad Fair?」と見紛うようなジャケットの脱力系イラストが目を惹く本作。Jad Fairといえば、近年はDeerhoofのギタリストであるJohn Dieterichとのコラボ作品が続いているが、本作のミックスを手掛けているのはDeerhoofの元メンバーだったChris Cohenで、一体どんなアルバムなのかと思って再生してみると、何やら聴き覚えのある声が飛び込んでくる。

どうやら本作は、SolangeWar On Drugsのミュージック・ビデオを手掛ける映像作家であり、Ben and Bruno名義でも活動していたPeter J. Brantの楽曲を、カナダのシンガー・ソングライターであるNicholas Krgovichと一緒に歌ったアルバムのようなのだ。
アルバムにはNicholasの他にも女性シンガーのNeddele TorrisiとPeter本人がヴォーカリストとしてクレジットされているが、もともとの声質が似ているせいだろうか、ほとんど全編Nicholasがリード・ヴォーカルを取っているようにも聴こえ、2013年にリリースされた彼のソロ・アルバムを連想させる、ジェントルなブルー・アイド・ソウルになっている。一方で「Screen Time」のようにアップビートな曲や、「Eden」のようなMac DeMarco風のジャングリー・ポップもあり、そういう意味ではNicholasがOwen Pallettら大勢のゲストを招いてブリル・ビルディング・ポップにオマージュを捧げたプロジェクト、Gigiのアルバムのほうに近いと言えるのかもしれない。

ストリングスとホーンのアレンジを手掛けているのは、Julia Holterの近作で重要な役割を担っているChris Votek。アヴァンギャルドになる一歩手前で踏み止まるようなアレンジが素晴らしく、特に「The Pretty Girls」でのクラリネットとストリングスの絡みや、「Los Angeles, CA」の後半の展開は圧巻だ。

Nicholas Krgovichのアルバムはカナダで暮らす彼がハリウッドに想いを馳せた作品だったが、Ariel Pink's Haunted GraffitiのメンバーでもあるKenny Gilmoreによってロサンゼルスで録音された本作は、まさにその夢が実現した、素敵なエピローグのような傑作だ。




PETER J. BRANT - "EDEN" (Field recording) from Peter J Brant on Vimeo.



※Peter J. Brant監督のミュージック・ビデオ集







Posted by Monchicon
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