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[LIVE REPORT] Quasi @ 渋谷Nest 2014.03.07

photo by GOUKI(*写真は3/6の長野公演時のもの)

Quasiの2014年来日ツアー、最終日はカーネーションとの2マンライヴ。先手をつとめた30年目のヴェテラン、カーネーションの熱いライヴの後に、ふらっと登場した結成20年目の2人。
いきなり「掴みが肝心!」とばかりにしょっぱなからキーボードを派手なアクションと共に爆音で鳴らして演奏を始めるサム。一曲目なのにまるでラストの曲のようなテンションだ。しかもそれがこの後1時間半も持続するのだから、開いた口がふさがらない。



とにかくスポンテニアスな演奏だった。基本的にやんちゃなサム・クームスがキーボードとギターを用いてひっくり返す音のちゃぶ台を、ジャネット・ワイスがドラムでさっと片付けていくといった趣。言い換えればサムのフリーキーな演奏を、ジャネットがリズムで堅実に支えつつもメリハリを与えていく。途中から裸足になった彼女がバッタバッタと豪快にリズムを繰り出すその逞しいお姿は、まさに平成の「女裕次郎」の如し。



セットリストはほぼ決まっているものの、主にお互いのアイコンタクトと音に直感で反応して演奏を進めていく。長年顔を突き合わせてきた二人(元夫婦)にしか築けない、まさに「あうん」の連続呼吸だ。楽器が鍵盤とドラムという非常にプリミティヴな編成と過剰なまでの爆音であるが故に、お約束感や予定調和な空気は薄く、あくまで先の読めないスリリングな“爆裂ロケンロール”として放たれるのが痛快。実際、曲終わりで「あれ?」と二人で顔を見合わせる瞬間もあったし、曲の出だしをサムが何度かとちってジャネットが「しょーがないわねー」みたいに苦笑する場面もあったのだけど、そんなところもショウの一部だと受け止められるだけのタフさがそこにはあった(あと、爆音の中からふっとこぼれ落ちるほろ苦い歌心に心を掴まれる瞬間も)。



本編後のアンコールでは「今日だけの特別な曲」として初期のアルバム『featuring Birds』から「You Fucked Yourself」を演奏するという一幕も。そして、今回何曲か披露されたカヴァー(Nick Loweの「(what's So Funny 'bout) Peace, Love And Understanding」とQueenの「Don't Stop Me Now」など)の中でも極めつけだったのは、アンコール・ラスト前でぶちかましたBlack Sabbathの「War Pigs」! Atomic Roosterも真っ青なおどろおどろしい鍵盤ヘヴィ・ロックは、ヘッドバングせざるを得ないド迫力に満ちていた・・・・・・が、その後にインスト「R&B Transmogrification」に繋げようとした際、サムがイントロをトチってズッコケる(「やっちまったー」的な表情)。あのままスムーズに流れてたらカッコよかったのに! でも「まぁこれも人生さ!」的な感じでやり直し、最後はキーボードを身体全体で弾くというKeith Emersonもビックリな大立ち回りを見せてショウは大団円を迎えた。

QUASI Japan Tour 2014 with toddle - TOKYO @O-NEST
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2013年の最新作『Mole City』でアナログ2枚組分に渡って展開していた「やりたいことをやりたいままにやる」つまりは「音楽を心の底から楽しむ」というアティチュードを、そのままステージ上で見事に貫き通してみせた二人。その興奮が観る側にも直に伝わってくる痛快なライヴだった。


*7e.p.が3年前にリリースした東日本大地震ベネフィット・コンピレーション『Resume』に収録されたQuasiの曲「Happy Once Again」が、現在3月末までの期間限定でストリーミング&フリーダウンロード配信されています。詳しくはこちらをご覧ください。
Posted by 佐藤一道
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