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[INTERVIEW] Juan Wauters


ニューヨークはクイーンズで活動するポップ・パンク・バンド、The Beetsのメンバーでもあるウルグアイ出身のミュージシャン、Juan Wauters。今年の2月にファースト・ソロ・アルバムとなる『N.A.P. North American Poetry』をCaptured Tracksからリリースし、4月からはレーベル・メイトでもあるMac DeMarcoとのツアーも決まっている彼が、メール・インタビューに答えてくれました。

プロレスとRamonesについてのなにげない質問から、何やらとっても深い話に…。早速ご覧ください!
この写真は、本物は本物を認めるってことなんだ

──あなたがウルグアイからニューヨークへやってきたきっかけは何だったんでしょう? 生まれ故郷のミュージシャンで好きだった人はいますか?

Juan:やあ、日本のみんな、調子はどう? 僕が10代の時に両親が引っ越しすることになって、それでニューヨークにやってきたんだ。だんだん新しい生活にも慣れてきて、ここを新しい故郷にすることができた。僕はいろんな種類の音楽を聴いてるんだ。ウルグアイのミュージシャン、Eduardo Mateoは僕をずっとインスパイアしてくれる人だけど、彼の音楽に対するアプローチって、すごく内省的なんだよね。ミュージシャンとしてそういうところを尊敬するし、それこそがクリエイターの真の姿だと思うんだ。僕はそう信じてるんだけど、音楽を通じて、Mateoは自分自身を見つけて、人間として生きていることを実感しようとしていたんだ。それって、人間の日々の営みとのバランスを取るために、音楽でもうひとつの真実を創り出そうっていう考え方だったんじゃないかな。

Juan Wauters - Water


──あなたのバンド、The Beetsのドラマーでもある日本人のチエ・モリさんとはどんな風に出会ったんですか?

Juan:チエとはパーティーで会ったんだ。彼女がとある映画の話をしてくれて、それで意気投合したんだよね。それからしばらく会ってなかったんだけど、彼女がThe BeetsのドラマーだったJacob Warstlerと付き合ってたっていうのは聞いてたんだ。ある時The Beetsがドラマーを探すことになって、チエがドラムを叩けるっていうからライヴを観に行ったら、素晴らしくてね。その後で彼女と一緒に演奏することになったんだけど、すごく良い感じだった。それで彼女をThe Beetsに誘って、2週間後に『Let The Poison Out』を録音したんだよ。

The Beets - Doing As I Do


──そのBeetsの『Let The Poison Out』も今回のソロも、Ladybug TransistorのGary Olsonがレコーディングしていますよね。

Juan:彼とは友達のCause Co-Motionを通じて知り合ったんだ。彼らはEPをMalborough Farmsでレコーディングしていて、それを聴いた瞬間、曲を気に入ったのはもちろん、そのサウンドに惚れ込んじゃってね。それからは機会があるごとにそこへ出掛けて、Garyと一緒にレコーディングしているんだ。またすぐレコーディングするつもりだよ。

──あなたは英語とスペイン語で歌っていますが、The Beetsとソロ、英語とスペイン語をどんな風に歌い分けているのでしょう?

Juan:僕は歌詞をサウンドとして見ているんだ。言葉の意味と同じくらい、言葉の響きに気を使っている。そういう意味では英語もスペイン語も一緒だね。僕はたいてい英語で歌っているけど、それは今僕がいるこの国の言葉で歌うことが、世界のなるべく多くの人たちに届けるために効率がいいからさ。



──アルバムは『North American Poetry』というタイトルですが、ジャケット写真はブラジルのコルコヴァードの丘にあるキリスト像の下で撮影されたものですし、ブックレットにはブラジルとアルゼンチンのサッカー代表が闘うイラストが描かれています。どうして“北米の詩”というタイトルにしたのでしょう?

Juan:ブックレットで闘っているのは、ウルグアイとブラジルなんだ。絵を描いたのは(Beetsのメンバーでもある)Matthew Volzで、彼の好きなように描いてもらったんだよね。彼はサッカーの試合を描きたいと思っていて、歴史的にライバルでもあるその2チームを選んだんだ。アルバムが『North American Poetry』なのは、この作品は僕らが自分たち自身の詩を見つけるまでに関係していて、その詩が北アメリカで生み出されたから。僕らはそれを“N.A.P.”って呼ぶのが良いと思ったんだ。ジャケット写真はキリスト像の下にいる僕をCarmelle Safdieが撮ったもので、あの場所のことは話に聞いてたんだけど、実際にそこに行ってみたら、あの像が持っている力に圧倒されてしまってね。美しかった。3人はお互いに干渉していないし、音楽についてもそれは同じことだね。それらはすべて、僕らが個人で、あるいはグループとして掘り下げたアイデアの一部なんだ。

──アートワークに関して、あなたからMatthewへなにかリクエストしたりしましたか?

Juan:デザインに関しては、ほとんどMattのやりたいようにしてもらったんだ。自分たちがやっていることについて確認するのは、ほんの数回程度だったね。お互いの作品についてどう思うかは言い合うようにしていたし、自分たちがそれぞれどんな作品に取り組んでいるのかも、連絡を取っていたよ。僕らはしばらく一緒に作業してきたけど、今でも共同作業における自分たちのあり方を探しているんだ。

Juan Wauters - Sanity or Not


──ブックレットにはプロレスラーのRandy Savageとその奥さんが、RamonesのJohnny Ramoneと会った時の写真も載っていますね。あなたが好きだというプロレスとRamonesへの思い入れを聞かせてください!

Juan:これについては、Mattに聞いたほうがいいんじゃないかな。

Matt:マルコムXとマーチン・ルーサー・キングが握手しているこの写真は知ってるよね。マーチン・ルーサー・キングが人種の平等を求めるための、非暴力的な姿勢を強く信じていたのに対して、Xは“必要とあらば手段は問わない”という姿勢を貫いていた。2人の人間がアフリカ系アメリカ人の人権を求めて闘いながら、まったく違うアプローチを取っていた。この写真は、本物は本物を認めるということの定義なんだ。同じことが、僕が古いプロレス雑誌で見つけた、Johnny Ramoneが電気屋でプロレスのビデオにサインをもらっているこの写真にも言えると思う。彼らに共通しているのは、どちらもユダヤ人の子供で、どちらも自分のやっていることが世界で最高だと信じていて、どちらも正しかったってことなんだ。彼らは違う職業を選んだけど、どちらも自分の商売道具に、純粋で剥き出しの情熱を注いだ。Savageは彼の肘に、Johnnyは彼のギターにね。僕がその写真を使ったのは、Juanが同じ情熱、レスラーのような魂を持っていて、その揺るぎない信念のもとに、闘うことも厭わないからなんだ。RandyやJohnnyのようにね。



──クイーンズの良いところ、悪いところがあれば教えてください。

Juan:クイーンズの良し悪しなんて言えないし、“良い”ってどんなことなんだろう? マンハッタン? 僕にはニューヨークの良し悪しもわからないし、すべてが特別だよ。僕がクイーンズを好きなのは、そこに家族がいて、長年の友達たちがいて、家族と友達みんなが暮らしているからなんだ。

──ブックレットにはあなたの電話番号も載っていますが、本当に電話してもいいんでしょうか?

Juan:試してみて。親切にコミュニケートしてくれてありがとう。僕がそこへ行くことがあったら会いたいね。ニューヨークからハグを送るよ。
Posted by Monchicon
NEWS / 19:52 / comments(0) / trackbacks(0)
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