先日お伝えした通り、5月16日にDominoから最新作『In Conflict』をリリースするOwen Pallettですが、それに先駆けてOwenの叔父にあたるという俳優のJim Pallettが出演した「The Riverbed」のミュージック・ビデオ(Owen本人もカメオ出演!)と、Owenの自宅の私物を撮影したという「On A Path」のリリック・ビデオが公開されました。

注目したいのは「On A Path」の中盤で、カラーボックスに入れられたレコードをめくっていくシーン。何やらそこには、見覚えのある本やアルバムも…。というわけで、気になる本とレコードについて調べてみました。

まずは早速ビデオをご覧ください!



Michel Houellebecq - H. P. Lovecraft: Against the World, Against Life


フランス人の著者による、アメリカの怪奇作家H.P. Lovecraftの評論。Animal CollectiveDeerhunterが最新作のモチーフにするなど、なにやらインディー・ロック界にプチLovecraftブームが到来しているようです。


Kenzaburo Oe - Nip the Buds, Shoot the Kids


Savagesの名前の由来にもなったウィリアム・ゴールディングの小説『蠅の王』と比較されることも多い、ノーベル文学賞作家大江健三郎の『芽むしり仔撃ち』。ちなみにOwenはセカンド・アルバム『He Poos Clouds』収録の「I'm Afraid of Japan」で、三島由紀夫の『潮騒』について歌っています。


Harvey Sollberger/Yehudi Wyner - Riding the Wind I/Intermedio


詳細は不明ですが、現代音楽の作品。フルートとヴァイオリン、チェロによる「Ride the Wind I」と、オーケストラとソプラノ歌手による「Intermedio」の2曲を収録。


Villagers - {Awayland}


Dominoのレーベル・メイトでもあるアイルランド出身のミュージシャン、Conor O'Brien率いるバンドのセカンド・アルバム。ConorはCharlotte Gainsbourgにも楽曲提供しています。


Ed Schrader's Music Beat - Jazz Mind


Beach HouseのVictoriaのお気に入りでもある、フロア・タム&ヴォーカルのEd SchraderとベースのDevlin Riceの2人組。ファースト・アルバムとなる本作には、No AgeのRandy RandallやMatmosも参加。


Felt - Crumbling The Antiseptic Beauty


ご存知、Feltファースト・アルバム(全顔ジャケ)!


The Creatures - Feast


Siouxsie and the BansheesのSiouxsie Siouxと、ドラマーでThe SlitsEfterklangにも参加していたBudgieによる夫婦デュオのファースト・アルバム。


Die Stuttgarter Schola Cantorum - Neue Chormusik I


ドイツの唱歌隊による合唱曲集。スタンリー・キューブリック監督作品でも知られるリゲティなどの作品を収録。