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[LIVE REPORT] Battles @ 渋谷AX 2011.11.11

Photos: Tadamasa Iguchi

Tyondai Braxtonが抜けて3人編成になったBattles。さすがにトリオ編成で初めての演奏という状況の下でまだ手探り感が否めなかった4月の[SonarSound Tokyo 2011]での公演から世界ツアーやフジロックを経て日本に再び戻ってきた3人。4人編成の頃とは完全に生まれ変わったことを強く感じさせるライヴだった。



新作『Gloss Drop』からのレパートリーをメインに、前作の「Atlas」なども交えつつ約1時間半に渡るステージ。前半に「Sweetie & Shag」でBlonde RedheadKazu Makinoが飛び入り参加するというサプライズもありつつ、あとはひたすら3人が演奏に没入していく。演出は後ろに置かれた2台のLEDスクリーンに時折CGや歌と同期したヴォーカリストの映像が映し出されるという以外はシンプルなもので、あくまで音を聴かせるという姿勢に変わりはない。ちなみに、この日の公演は(イアンもMCで話していたように)2004年のMars Voltaの前座で出演した、バンドにとって初来日時のライヴ会場だったということで、気合十分だったようだ。


ただ、あの頃とはやはり大きく違っていて、バックトラックを流しながら中央にJohn Steinerのドラムをドンと鎮座させることで曲の骨格を形作りつつ、その上でIan Williamsのツイン・キーボード/ギターとDave Konopkaのベース/ギター(&ループ)がその核をギリギリ保ちながら可能な限り自由にグチャグチャにイジり倒してしていくという構成になっていたのが改めて確認できた。簡単にいうと全員で一丸となってグルーヴを徐々に積み上げていくのではなく、スタジオ盤であらかじめ構築したものをその場でひたすら解体し、また新たな何かを再構築していくというベクトルの変化。特にヴォーカルをフィーチャーした「Icecream」や「Sundome」といった曲ではそのヴォーカルにすらエフェクトを加えて変調させたりと、うわものに関してはイアンとデイヴがひたすら暴れまくっているという印象。



しかし、あくまでその骨組みを支えるのはジョンのドラムだ。この「人柄そのものがリズム」としか思えないドッシリとした存在があるからこそ、サイドの二人がこれだけ自由にプレイできるのだなーと改めて実感させられた。実際、リズムだけでこれだけ「ドラマ性」を生み出すことのできるドラマーもうぶっちゃけ、ダジャレです)はそうそういない。特に、しばらくリズムレスの状態が続いた後にふっとスティックで切り込んでいく瞬間のカッコよさ。あの一発目の打音からぐっとリズム(動)の世界に引き込まれるカタルシスは他に代わるような存在を僕は知らない。歌うピンのドラム。Battlesにとってのヴォーカリストとは実はジョンなんじゃないかと勝手に確信させられた一夜だった。

そして、今後はこの解体というフォーマットすらもぶち壊していくんじゃないか、ともうっすら思えた。着地点の見えないが故の面白さとスリルを同時に抱えたバンドの次の展開は、正直全く読めない。でも、ジョンという存在感たっぷりの「歌い手」がいる限りはきっと大丈夫だろう。



Setlist
1. Africastle
2. Sweetie & Shag (feat. Kazu Makino)
3. Dominican Fade
4. Atlas
5. Wall Street
6. Tonto
7. Ice Cream
8. Inchworm
9. My Machines
10. Futura

Encore
11.Sundome

■参考記事
[INTERVIEW] Battles
[Battles日本ツアー決定記念] 検証:John Stanierのシンバルはいつ高くなったのか?


Posted by 佐藤一道
LIVE REPORT / 19:02 / comments(0) / trackbacks(0)
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