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Hanoi Janes - Year Of Panic


鬼キャッチー

ある意味「90sアノラック」の聖地といっても過言ではなかった国、ドイツ出身のOliver Scharfのワンマン・ユニットが、「00sアノラック」の聖地ともいえるニューヨークのCaptured Tracksからリリースしたデビュー・アルバム。名前は女優のジェーン・フォンダがヴェトナム戦争時のハノイを訪れた際にヴェトナム軍のヘルメットを被って高射砲の台に座ってる写真を揶揄して生まれたあだ名から。
「あっ」という間に終わるアルバム。その秘訣は、ペナペナでストレンジなギター・サウンドとかなりオン気味な甲高いスネアを用いたスッカスカでガチャガチャしたサウンドプロダクション。この今までありそうでなかった音の構造自体にある種の発明にも近い「センス」を感じてしまう。

例えば最近だとVampire Weekendの「Cousins」やThe Drumsの「Let's Go Surfing」なんかにも通じる、「軽み」を用いて疾走感を強調するという方法論にも通じるものなんだけど、吸血鬼たちがそれをあくまで音楽性の一部として取り入れることで結果的に普遍的なポップ・ミュージックとして昇華しているのに対して、こちらはあくまでかつてのElephant 6勢にも通じる宅録的でDIYな密室性にとことんまでこだわって、突き詰め切ったその先に見えた疾走感&瞬発力的なポップさを純粋に抽出しているという印象だ(別にどちらが優れているかという問題ではなく)。たしかに金太郎飴な部分はあるけれど、それを補うだけのアレンジ面での細かい工夫が施されており、聴いていて飽きない。

濃密なのに、音はスッカスカで鬼キャッチー。本当に気がついたらあっという間に終わっていて、なんか胸のスカッとした気分になれる。こんなアルバム、滅多にない。

★★★★☆


MySpace - Hanoi Janes

Posted by 佐藤一道
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