まだ若干18歳(もう19歳になった?)だというAvigdor Zahner-Isenbergを中心に結成されたカリフォルニアの男女4人組Avi BuffaloのSub Popからの初のアルバム。Beachwood SparksやWilco辺りからの影響をそのまま若い感性で音にしているかのような、メランコリックでサイケデリックで少しレイジーなフォーク・ロックを礎にするサウンド(この時点で若干贔屓目になってしまうことをお許し頂きたい)。
それは年齢の割には少々達観しすぎた響きをもつものかもしれない。けれども、そんなサウンドとは裏腹に18歳という若さだからこそ鳴らし得るような瑞々しさやエネルギーがこのアルバムには漲っている気がする。「Summer Cum」なんていう曲はたぶんこの年齢だからこそ書ける(というかこの時期にしか書けない)いい意味で青臭い曲だろう。言葉にできない焦燥感と諦念と白昼夢の入り混じったひとりの男の「18の夏」のサウンドトラックとして(ちょっと羨望の念も込めて)とても魅力的に聞こえる一枚だ。
Avi Buffalo - What's In It For?
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