[特別寄稿] 来日記念:スーパーチャンクと私



いよいよ今週末からスタートする、Superchunkの8年ぶりのジャパン・ツアー。Arcade FireやSpoonなどを輩出し、今年30周年を迎えたインディー・レーベルMergeのオーナー、Mac McCaughan率いる最高のロック・バンドへの想いを、2009年のツアーにスタッフとして同行した山本徹さんに語ってもらいました。

この機会を逃したら8年見られないかもしれない待望のジャパン・ツアー、Superchunkのファンのみならず、インディー・ロック・ファンは必見です!

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[SONG OF THE DAY] Camp Cope - The Opener



現在来日中のオーストラリアの3人組、Camp Cope。もともとソロで活動していたGeorgia Maqのエモーショナルな歌声と、New OrderのPeter Hookに影響されたという、Kelly-Dawn Hellmrichのメロディアスな高音ベース・ライン、そしてパンキッシュなSarah Thompsonのドラムで、会場を大いに沸かせていました。

昨年リリースされたセカンド・アルバム『How to Socialise & Make Friends』収録の「The Opener」は、Pitchforkが選ぶ2010年代のベスト・ソングで52位にランクインされたことも話題になりましたが、一体どんなことを歌っているのでしょうか? 気になったので訳してみました。ツアーはまだ続くので、ピンと来た人はぜひ足を運んでみてください!

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[LINER NOTES] Julianna Barwick

photo:Zia Anger

いよいよ来週7月1日、“ワンマン・クワイア”の異名を持つシンガー・ソングライターのJulianna Barwickが、Kurt VileやKevin Morby作品への参加で知られるハープ奏者のMary Lattimoreと共に、4年ぶりの来日を果たします。

そこで今回は、2016年にリリースされた目下の最新作『Will』のライナーノーツを再掲。彼女の歩みを振り返りながら、その魅力を紐解いていきたいと思います。

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[RECORD SHOPPING] Allah-Las


Live Photo: Masao Nakagami

先月開催されたGREENROOM FESTIVALに出演するため、待望の初来日を果たしたLAの4人組Allah-Las。60年代のガレージ・サイケ・バンドが現代に甦ったようなサウンドで人気の彼らが、フェスティバルの前日、渋谷WWW Xで単独公演を行った。

メンバー全員がヴォーカルを交互に取るスタイルで、マイナー調のガレージ・ロックからエキゾチックなインスト・ナンバーまで、ジュークボックスのように矢継ぎ早に代表曲を繰り出すと、極めつけは60年代のマイナー・サイケ・バンド、The Human Expressionの隠れた名曲をカバーした「Calm Me Down」。ドラムのMatthewが歌うこの曲では、フロントのメンバーが飛び跳ねながらコーラスをつけ、集まったファンも大いに盛り上がっていた。

そのライブの直前にメンバーと向かったのは、会場近くの渋谷RECOfan。大のレコード・マニアだという彼らは、一体どんなレコードを買ったのだろうか。それぞれの戦利品を手に、話を聞いてみた。


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[FEATURE] 21世紀のシンガー・ソングライター・アルバム・ベスト30



音楽雑誌『ミュージック・マガジン』の創刊50周年を記念した毎月恒例のランキング企画、先日発売された6月号(写真)は「21世紀のシンガー・ソングライター・アルバム・ベスト100」ということで、なぜか自分にも声が掛かり、30枚ほど選出させていただきました。

ただしこのジャンル、解釈によっては対象が際限なく広がってしまいそうなので、自分の中で「2001年以降にデビューしたアーティスト」、「広義でのシンガー・ソングライターはなるべく含まない」という縛りを設けて選んでいます(と言いつつ例外もありますが…)。

加えて、若干ルール違反とは思いつつ、「自分が入れなくても100%入りそうなアーティスト(James Blake、Sufjan Stevens、Bon Iverなど)」は選ばなかったので、結果的にマイナーな作品が多くなってしまいましたが、マイナーだから選んだというわけではなくて、どの作品にも『ミュージック・マガジン』読者にアピールしそうな、それなりの理由がありました。

しかし残念ながら1枚ごとの選評を書くには与えられた文字数が足りなかったので、こちらで少しずつ紹介していこうと思います。というわけで、まずは30位から!


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[BONUS TRACK] もうひとつの『Father Of The Bride』



金曜日に発売されたVampire Weekendの新作『Father Of The Bride』。そのアートワークが公開された時、これまでとは全く違うテイストにファンからも賛否両論が巻き起こったが、それに対してEzra Koenigが、「見開きジャケットの内側には、もっとVampire Weekendっぽい写真が載ってるよ」と言っていたのが印象に残っている。その見開きジャケットの写真がこちら。

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[SONG OF THE DAY] Chris Cohen - House Carpenter

Photo by Ebru Yildiz

ファースト・アルバムの『Overgrown Path』がFleet FoxesのRobin PecknoldやAndy Shauf、そして元Teenage FanclubのGerard Loveからも絶賛されたシンガー・ソングライターのChris Cohen

そんな彼が先日Captured Tracksからリリースした最新作、その名も『Chris Cohen』の5曲目に収録されている「House Carpenter」(別名「Demon Lover」)はトラディショナル・ソングで、古くはHarry Smithが編纂した『Anthology of American Folk Music』収録のClarence Ashleyのバージョンから、Pete Seeger、Peggy Seeger、Bob Dylan、Joan Baez、Jean Ritchie & Doc Watson、Dave Van Ronk、Paul Simon、Pentangle、Steeleye Spanなどなど、様々なアーティストによって取り上げられています。船旅から帰ってきた昔の恋人(もしくは恋人の姿をした幽霊)に誘われ、結婚相手の大工を捨てて家を出た女性に悲劇が訪れるというこの歌に魅了される人は後を絶たず、Natalie Merchantにいたっては、『House Carpenter's Daughter』なるアルバムまでリリースしているほど。

海外の音楽サイトAquarium Drunkardのインタビューでも語られている通り、Chris Cohenの新作は、伝説のライヴハウスFilmore Eastのマネージャーであり、A&Mレコードの重役でもあった父親の同性愛のカミングアウトと、離婚をテーマにした作品になっていますが、どうして彼はこの曲をアルバムに収録しようと思ったのでしょうか? 先のインタビューで、Chrisは「House Carpenter」についてこんな風に話しています。

「僕はそれを警告だと解釈している。愛を取引のように見てはいけないんだとね」

そんな「House Carpenter」を、歴代の名演と共にお聴きください!

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[FEATURE] Blueprint Blueのヨット・ロック入門



「最近よく聞くけど、ヨット・ロックって何なの?」

そんなあなたの疑問に答えてくれるのが、Steely Danの名曲「Peg」にその名を由来するというサウス・ロンドンの4人組、Blueprint Blue。昨年のインタビューでも語ってくれたように、10年代ロンドンのサイケデリック・シーンを担いながら、70年代アメリカのウェスト・コースト・ロックに憧れ、ジャズやソウル・ミュージックの影響を受けて洗練されてきた彼らは、まさにヨット・ロック・チルドレンとも言えるバンドなのです。

そんなBlueprint Blueが3月20日にP-Vineから日本先行リリースするファースト・アルバム『Tourist』から、新曲「An-D」が公開されました。“自分の望み通りのアンドロイドを紹介してくれる架空のデート・サービス”について歌ったというこの曲は、その内容に反してStevie Wonderを思わせるジャジー・ポップになっていますが、アルバムに先駆けてメンバー4人が公開したプレイリストが“これぞヨット”な選曲になっているので、プロフィールと併せて紹介したいと思います!

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