[LINER NOTES] Julianna Barwick

photo:Zia Anger

いよいよ来週7月1日、“ワンマン・クワイア”の異名を持つシンガー・ソングライターのJulianna Barwickが、Kurt VileやKevin Morby作品への参加で知られるハープ奏者のMary Lattimoreと共に、4年ぶりの来日を果たします。

そこで今回は、2016年にリリースされた目下の最新作『Will』のライナーノーツを再掲。彼女の歩みを振り返りながら、その魅力を紐解いていきたいと思います。

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[INTERVIEW] whenyoung



悪評高いというアイルランド第三の都市リムリックで音楽とともに育ち、出会ったAoife Power (Vocals/ Bass)、Niall Burns (Guitar)、Andrew Flood (Drums)の3人。彼らを結びつけたのは安いウォッカとThe Velvet Undergroundのサウンドだった。3人はともに音楽を始めダブリンへ、そしてさらなる野心のためロンドンへと移り、現在のwhenyoungとなったのだ。

そんな彼らがいよいよデビュー・アルバム『Reasons to Dream』をリリース。ジャケット写真の彼らは、薄暗いアパートの一室でベッドとロウソクを囲み、現実逃避的に見えるが、whenyoungの音楽性は非常に美しくポップで、思わずその旋律に乗せて一緒に歌詞を口ずさんでしまう。ロンドンに移り住んでからの彼らの経験をまとめたという本作について話を訊いてみた。

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[RECORD SHOPPING] Allah-Las


Live Photo: Masao Nakagami

先月開催されたGREENROOM FESTIVALに出演するため、待望の初来日を果たしたLAの4人組Allah-Las。60年代のガレージ・サイケ・バンドが現代に甦ったようなサウンドで人気の彼らが、フェスティバルの前日、渋谷WWW Xで単独公演を行った。

メンバー全員がヴォーカルを交互に取るスタイルで、マイナー調のガレージ・ロックからエキゾチックなインスト・ナンバーまで、ジュークボックスのように矢継ぎ早に代表曲を繰り出すと、極めつけは60年代のマイナー・サイケ・バンド、The Human Expressionの隠れた名曲をカバーした「Calm Me Down」。ドラムのMatthewが歌うこの曲では、フロントのメンバーが飛び跳ねながらコーラスをつけ、集まったファンも大いに盛り上がっていた。

そのライブの直前にメンバーと向かったのは、会場近くの渋谷RECOfan。大のレコード・マニアだという彼らは、一体どんなレコードを買ったのだろうか。それぞれの戦利品を手に、話を聞いてみた。


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[FEATURE] 21世紀のシンガー・ソングライター・アルバム・ベスト30



音楽雑誌『ミュージック・マガジン』の創刊50周年を記念した毎月恒例のランキング企画、先日発売された6月号(写真)は「21世紀のシンガー・ソングライター・アルバム・ベスト100」ということで、なぜか自分にも声が掛かり、30枚ほど選出させていただきました。

ただしこのジャンル、解釈によっては対象が際限なく広がってしまいそうなので、自分の中で「2001年以降にデビューしたアーティスト」、「広義でのシンガー・ソングライターはなるべく含まない」という縛りを設けて選んでいます(と言いつつ例外もありますが…)。

加えて、若干ルール違反とは思いつつ、「自分が入れなくても100%入りそうなアーティスト(James Blake、Sufjan Stevens、Bon Iverなど)」は選ばなかったので、結果的にマイナーな作品が多くなってしまいましたが、マイナーだから選んだというわけではなくて、どの作品にも『ミュージック・マガジン』読者にアピールしそうな、それなりの理由がありました。

しかし残念ながら1枚ごとの選評を書くには与えられた文字数が足りなかったので、こちらで少しずつ紹介していこうと思います。というわけで、まずは30位から!


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[INTERVIEW] Bahamas



Andy Shaufに続いて、またしてもカナダからユニークな才能が来日する。Kacey Musgravesのオーストラリア〜ニュージーランド公演の前座にも抜擢されたBahamasは、Broken Social SceneのJason Collettや、Feistのサポートを務めてきたトロントのギタリスト、Afie Jurvanenによるソロ・プロジェクトだ。

Jack Johnsonのレーベルから作品をリリースしてきた彼の最新作『Earthrones』は、D'Angeloの『Black Messiah』にも参加していたベテラン・リズム・セクションのPino PalladinoとJames Gadsonを迎え、シンガー・ソングライター然とした過去作から一転、R&Bやジャズ・ファンクに接近した意欲作だった。

5月21、22日に大阪と東京で行われる来日公演を前に、Bahamasのファンだというシャムキャッツの菅原慎一からの質問を交えつつ、メールで話を聞いてみた。

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[BONUS TRACK] もうひとつの『Father Of The Bride』



金曜日に発売されたVampire Weekendの新作『Father Of The Bride』。そのアートワークが公開された時、これまでとは全く違うテイストにファンからも賛否両論が巻き起こったが、それに対してEzra Koenigが、「見開きジャケットの内側には、もっとVampire Weekendっぽい写真が載ってるよ」と言っていたのが印象に残っている。その見開きジャケットの写真がこちら。

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[REVIEW] Vampire Weekend - Father Of The Bride

評価:
Columbia
(2019-05-03)

吸血鬼の結婚

古い伝統的な形式を、新しい反抗的なメッセージで満たすこと。これからの時代にそんな音楽が力を持っていくだろうと語っていたのはDirty ProjectorsのDave Longstrethだが、そのDaveも参加したVampire Weekendの6年ぶりの新作を聴いていると、今まさにここで、その通りのことが起こっていると思わずにはいられない。

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[INTERVIEW] Andy Shauf



僕と、親友のジェレミーと、その恋人のシェリー……とあるパーティーに集まった人々を描いた傑作アルバム『The Party』で一躍人気者になった、カナダのシンガー・ソングライターAndy Shauf。昨年はソロになる前から活動していたというバンド、Foxwarren名義でのアルバムをリリースした彼の初来日ツアーが、いよいよ来週からスタートする。

その作品に登場する愛すべきキャラクターたちは、一体どのように生まれたのだろう? というわけで今回は、既にアルバム1枚分の新曲を完成させているというAndyに、本邦初インタビューを試みた。

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